番外編5 ウォルターもふもふ大会Part5
次はここ!
「もふもふ商店だ!」
「わー!」
チラシを見た感じだと、ここでは世界中のもふもふグッズが売られてるっぽいね。
早速中に入ってみる。
「流石にもう慣れたけど、それでもやっぱりこの絨毯すごいよね」
食堂も体験会場も、床にはフラフィーシープの絨毯が使われていた。
これもふもふなのに通気性あって、夏でももふもふを体感できるんだよね……
良いなー……特注品だろうし、買えないだろうけど。
思っていると──
「あ、お姉さんこれ!」
「わわ、売ってる!」
入ってすぐの所に沢山掛けられてた。
お値段は──
「くぅっ、高い……」
大きさにもよるけど、一番小さいのでも紙幣二枚、大きいのだと紙幣十枚とか。
買えなくもないけど、流石にそこまでするほどの余裕は無い。
それに買ったとしても、今の私達には置く場所が無いからね。
今回は諦めましょ……
「もふもふー!」
「お店のだから、あんまりもふもふし過ぎないようにねー」
「はーい! モフモフ(੭ु ›ω‹ )੭ुモフモフ」
「…………」
尊いわぁ……めっちゃ尊いわぁ……
「……まあ、少しならいいかな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ガウ、ガウ!」
「おうおう、どしたよハク」
お店の中を物色していると、ハク私の背中を小突いてきた。
私が振り向くと、何かの商品の上に手を乗せるハク。
(そういえば、ハクが物をねだったことってなかったっけ?)
いやまあ、魔物がものをねだる事自体あり得ないんだけど、ハクなら普通に有りそうで。
にしても、そんなハクが初めてねだった商品はなんだろ。
見てみると──
「これは……ブラシ?」
ハクが触っているのは獣人さんがお風呂の前後に使う、抜け毛を取ったり毛に艶を出すためのブラシ。
……ははーん、なるほどね。
「確かにあのブラシ、間に合わせ用の臨時だったからね。新しいの買おうか!」
「アォォォォーーーン!!」
おおそうか、嬉しいか!
うい奴め、うい奴め!
でも──
「店の中で遠吠えを上げるな!」
ハクの頭に手刀を落とす。
お店の人やお客さんに迷惑でしょーが!
もふもふは大好きだけど、他の人に迷惑掛けるのはお母さん許しませんよ!
「クゥン……」
「よしよし、次からは気を付けてね」
「ガウ!」
「よし良い子だ、撫でてやろう! モフモフ(੭ु ›ω‹ )੭ुモフモフ」
「モフモフ(੭ु ›ω‹ )੭ुモフモフ」
ソラちゃんまでもふり始めたけど、まあ気にしない。
私達は店の中なのにもかかわらず、いつも通りハクのもふもふを堪能した。
「……俺は何を見せられてるんだろうな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一時間位商店内をぶらついてたけど、結局買ったのは毛布とブランケットだけ。
今は寒い時期でもないけど、国に戻る私達にとって、これから通る街で必ず必要になるからね。
いずれ買おうと思ってたけど、良質な毛布はなかなか売ってないからね。
ここで買えて良かったよ。
あーそうそう。
一時間もぶらついて必需品しか買わなかったのに、クロトは何も文句を言わなかった。
それどころか、待たせた事をこちらから謝ったら──
『よく分からんが、女の買い物は長いものだと聞いている。一時間程度、十分待てる時間だろう。俺も十分楽しめたし、何も文句は無い』
だってさ。
…………何回惚れさせるんだこの男///
男が嫌な女の特徴ランキングトップ5に入っているであろう『買い物が長い』を、こうもあっさり流して逆に感謝とか何だこいつ!?
ふふん!
これが私の彼氏だ、羨ましいだろー!
あ、今『平面になるくらいなら彼氏いなくてもいい』とか思った奴は全員公開処刑な。
くっそくっそ!
誰が『二次元』だ! 誰が『イースト菌を入れ忘れたパン』だ!
好きでこんな経済的な乳してる訳じゃねーんだよ!
「(╬՞ةڼ)」
「お、お姉さん!? 顔怖いよ!?」
「……エアリスは突然こうなる時がある。こういう時は触れないでおくのが正解だ」
「わ、分かりました……」
「クゥン……」
そんなこんなで、もふもふ大会の会場をぶらついていると──
『お待たせしましたぁぁぁ!! もふもふ王決定戦、まもなく始まります!! 飛び入り参加も観戦も無料ですので、是非会場中央までお越しくださぁぁい!!』
こんな放送が。
たしかもふもふ大会のメインイベントだったよね。
「ちょっと行ってみよっか!」
私達も向かう事に。





