コレ知ってる人が居たー
あれからボクは10才になった
そろそろボクじゃなく私と言いなさいって両親に言われた
まあ、背が伸びて仕返ししたりして最近はイジメられることも無くなってきたし直そうかなと思う(^^ゞ
最近は畑仕事や魚運び等のお手伝いで忙しい毎日、友達と遊ぶ余裕は減ってる まあ、みんな元気だから良いけどね
( ≧∀≦)
それに私はあれから部屋を片付ける癖がついたよ~また積み木踏みたくないし
片付けてくれるママの大変さが分かったからね~それで誉めてくれるし嬉しくなってまた頑張っちゃうボク
♪( ≧∀≦)ノ
あれからも何度か体から離れたけれど変わりは無かった
最近じゃ疲れやダル重い感じも苦にならず普通に動ける
そうだ!!
気付いた事があるの~なんかね、お腹のへそあたりが少し温かい感じがするの
なにこれ魔力かなんか~って考えて色々試してみたけどサッパリ効果ない(* >ω<)疲れた~
その夜 疲れて眠い私は早めにベッドに潜り込んだムニャムニャ~
まだそんなに眠った感じはしないが目が覚めた、いつものアレ状態
愛用の目覚まし時計を見れば真夜中、もう何回も家の中の探検して色々試したし
今夜は思いきって外へ行こうかな~なんかドキドキするじゃない
壁にゴチン、ドアにゴチン どうやら壁をすり抜けられないらしい(* >ω<)イタタタ
私の部屋は1階の玄関近くなんだけど合鍵は持ってない だからコッソリ窓から出るしかない
出たときに振り返って気付いた・・・外から入ろうとすると窓の高さが結構あって私じゃ届かないじゃないの
( ̄□ ̄;)ヤバッ
こうして憧れの冒険は帰ってきたときの踏み台探しから始まった(*´~`*)
踏み台になる薪用の丸太を見つけ持ってみたら思ったより重くない
よし、これを窓の下に置こう これで帰りも大丈夫、あとは行き先ね
ん~、たぶんみんなに見えないとは思うけど・・・非力な私は念のため気を付け安全を優先
酒場周辺は人が居るけど酔っぱらってて私が見えたら絡まれるだろうし面倒イヤだし
かといって人気の無いところは怖くて行けないし
・・・結局行くところなくて家の前の切り株に座り丸くて綺麗なお月様を見上げてた(´- `*)静かすぎてなんか寂しい
タンタンちゃん?
しばらく見上げ疲れボーッとしてたら後ろから私の名前が呼ばれてるのに気付いた!
えーっと誰だっけ
・・・
・・・・・
!えっ、それより私が見えるの?(゜ロ゜)え、えぇ~??
私は固まったまま動けない、頭も混乱してて声も出ない
そんな私を見ても変わらずに優しく話しかけてくる
向う山の医者だよ、急患でね、いま帰る途中で後ろ姿が見えたから話しかけたんだよ
タンタンちゃんが小さい頃から診てるから知っとるよ~それでどうした こんな夜中に?
静かに優しく話してくれたせいもあるのか少し気持ちが落ち着いてきた
まだよく思い出せないが先生は私を知ってくれてると言うので思いきって話した。
´Д⊂私は人と違うみたいなのって泣きながら必死に伝えた
聞いてくれる人が居るのってこんなに安心できるんだ
泣きながら話終えた私に黙って聞いてた先生は変わらぬ口調で語り始めた、ポツリポツリと
あの時あの村で診察したそれと似てるな~夜中に体は寝てるのに魂が浮遊するから診て欲しいと頼まれて行った
それでお願いされた先生達が診察しようと不寝番を勤めたが眠ってる状態ばかりで変わったことは見られなかった
ならばと先生達は1週間、不寝番を交代でおこないソノ状態を見極めようとした
そして月初めの満月の頃、やっとソレは起きた
しかし残念ながらそれは朝、診察した患者さんからの自己申告であり起きていた先生はじめ他の先生にも見えなかったっし変わらない一夜に思ったそうだ
その患者さんは先生達に語りかけ揺さぶろうとしたり物を動かそうと必死になったが何もできず朝方には自然に戻ったそうだ
不思議な事で研究に没頭する者、医者が居なくて請われその地を離れ引っ越す者、諦めて日常に戻る者、結局のところ真相は掴めず解明されなかった
そこまで話してくれ立ち上がる先生、両親が起きる前に帰って少し休みなさいと諭す先生も疲れてる様子なのでそうしよう
先生におやすみなさいして丸太を乗り越えて窓から部屋へ入り今夜の記録日記を書いてるうちに寝てた