王都へ…!!
気がつくとまた空間の中。モニターがついてたままで、皆がこちらを振り返る。
れな「おかえりー!!」
アユ「ただいまーー!わかめー♪」
るみか「りんちゃーん!ただいまぁーー」
りんご「るみちゃん…!!」
すぐにこちらへ来た二人、そして視界の端でげんさんとらむ汰さんがテンションの高い声で会話していた。わたあめとななに話しかけられていたみーくんは、少し焦り気味に距離を取り、俺に向かって小走りで逃げる。
トンッ
あまだ「だ、大丈夫か?」
みー「え、あ、ぅ…」
まるで化物を見たかのような目でこっちを見ると、ささっとアユさん目がけて走っていった。やばい、おれ怖いって思われてるのかもしれない!!
そういえば…と、うーちゃんの方へ振り返る。
ゆらまる「へぇ、賑やかだなぁ…こんなに人がいるのか…お前らの強さだとこれ、軍って呼べるんじゃ…」
うーる「これでゆらさんもここの一員です!負けないように練習しないと…」
ゆらまる「私がありながら負けるようじゃあ、主も変え時かなぁ…」ニヤリ
何かプレッシャーを与えられていた。
おれはというと、少し疲れてまおさんが座っていた椅子の隣に座った。
まお「おつかれさま!」
あまだ「まじで疲れた…もう無理…家帰りたい…」
まお「大丈夫かよw」
あまだ「足痛いし()」
まお「あ、やっぱりあれ足痛めてたん?」
たまに優しくするまおさん。たまにあまだん呼びなのが実は嬉しい!!
ポン君が隣にひょっこりと座り、メモを差し出してきた。
ポン君「モニターで全部見えてたよ!あまだん最後危なくてまた死んだかと思ったよ…」
え、あのモニターに映る映像って何で撮ってるんだろう…。
あまだ「そういえば片足かばってた気がする…あれ、」
足の痛みがなくなっていく。よく見たら魔神が戦闘に出ていた全員を回復していた。
魔神「さて、お疲れのところで悪いのだが、次行くぞ。」
皆「………えっ!?」
何か鬼みたいなこと言い出したこの…神。
魔神「次出るのは、まお氏、りんご氏、さっき全回復してあげたあまだ氏と…そうだな、あと一人つけておくか…うーる氏かのぅ。」
え、え、ちょっとまって、これは悪い流れだぞ、と、皆が唖然としている間に。
魔神「じゃあのぅ」ニヤリ
あ、あれわかってる顔だ、あ、ひどい!
げん「おいちょっとまっ……」
〜〜
げんさんが何か言いかけたところで転送され、おれらは一目でとんでもなく爽快な景色を見せられていた。高い丘の上に座っていたのだ。風通りが良く、綺麗な夕陽が目に映る。丘の下には湖と木でできた家がポツポツと建っている。村だ。
あまだ「綺麗だなぁ…」
りんご「もうすぐ日が沈まるから、下の村に行って泊めてくれるところを探す…?」
ゆらまる「人間なんてそんなに信用ならないから気をつけたほうがいいと思うよ。」
うーる「うーん、人数の心配をさせないよう、らむ汰さんとゆらさんは武器の形を取ったほうがいいですかねー?」
らむ汰「取りあえず行っちゃいましょう!魔神がここに転送したのには意図があるはず!」
丘のふもとへと下がり、村に入る。何人か表に出ていたので、皆で泊まれる場所はないかと探していた。聞き回って2人断られた後、女性が話しかけてくれた。
女性「あら、若いわね…何か困っているのかしら?」
うーる「泊まるところを探しているのですが…」
女性「4人…少し狭くなるけれど、家でよかったら泊まっていくかい?」
あまだ「ほんとですか!お世話になります…!」
りんご「ありがとうございます!」
〜〜
まお「お邪魔します」
皆で女性の家に上がらせていただくと、早速お茶(?)を用意してくれていた。家には居間とお手洗い、部屋が一つ、そして台所があった。四人で泊まるには問題なさそうだけれど、生活をするとなると二人用なのかな…?頭が…もう動かない…お茶を出してもらったのは良いものの、一口もつけられずに眠気が……瞼が重い…誰かによっかかって、眠りについた。
朝起きると、ベッドに横になっていた。起きないと!!何時だ!?
ばっと起きる。寝ちゃったなぁ〜…周りを見渡すと、りんがいた。
りんご「天ちゃん起きて!!もう皆街に行くための馬車を借りに行ったよ!!布団は畳んでおいておくだけでいいから荷物まとめて出よう!あ、そこにお弁当もあるから忘れずに!」
あまだ「あ、あ、わ、わかった!!ちょっとまって!」
ちょっと今男の理由で立てないのである。
りんご「私は外の様子見てくるね、急いでよ??」
と言って出ていった。急いで準備をする…ん…?そういえば、何でこっちの世界の人と日本語を話せるんだ??またあの鬼畜魔神の仕掛けなのかな…現実までついてきてくれないかなその効果…と言うか何時か聞きそびれた…あ、でも時間の経過も違うなら結局関係ないのか…!なんだかわからないが今回の旅は長くなりそう…まおさんとりんの武器だな。
っと、用意ができると外へ出る。すると、右側の広場に馬車と、みんながいた。
あまだ「ごめん遅れた!!」
まお「あまだんおっそwはよいこー」
うーる「あまだんが遅いのも予想がついたけどな…」
りんご「おじさんが馬車で連れて行ってくれるって!」
馬車のおじさん「おぉ、聞いたとおりだなぁ。若い子ばかりで平気か?王都では盗まれないように気をつけておいてな。馬車に乗ってくれ、すぐ行く。帰りもあるからなぁ。」
あまだ「ありがとうございます!」
馬車のおじさん「行くぞ」
乗ると馬車は動き出した。木で出来た箱に座るも、馬車はガタガタと揺れて進んでゆく。馬車とか乗ったことないから不思議な気分。タイムスリップしたような気がした。
しばらく進むと、
馬車のおじさん「お前さんたち、どこからきたんだ?見かけない格好だなぁ。一応村からそれっぽい服を持ってきたから、これに着替えるのはどうだ?変に目立つといいことがないぞ。」
非常に答えにくい質問が来たから服の方にリアクションをしてみる。
あまだ「え、ほんとですか!!それはありがたい!!」
りんご「あの。着替えるためには馬車を止めてほしいのですが…!」
あ、確かに。ここで着替えたら突き落とされてあるきになってしまう…()
馬車のおじさん「お、おお確かにそうだな!じゃあ、ここらへんで止まるか。」
そして男子は外、女子は中で着替える。
りんご「異世界って感じだ…!!」
うーる「昔の服ってこんな感じだったのか…!」
まお「ちょっとふりふりしてるなー…」
あまだ「裾が太いなぁ…」
変な感じ!!うん。早く慣れるといいな…そして馬車はまた進む。
まお「何か…馬車って暇だなぁー、揺れてたら絵もかけないし…」
あまだ「人の馬車に落書きして帰る気だったのかまおさん」
りんご「わかるー!実況者さんの生放送とかみて時間つぶしたい…」
うーる「リアルに戻れば時間はたっていないからゲームは別にやることはないけど、もうそろそろやりたい気もしなくは…ない…」
あまだ「まあこういうときできることと言えば話す事と寝ることと…あと弁当食べれるな!」
うーる「もう弁当たべるの!?早くないか?」
りんご「ゲームとか…馬車でできる…」
まお「昆布なんか面白いこと言ってー」
あまだ「マジかよ超無茶振りじゃん!!おれ昆布じゃないし!」
こちらを変わらず見てくるので考えてみる…ってかこういう時って大体滑るよね??うーん…あれしか思い浮かばない……よし…!!!
りんご「しりとりとかやらない??」
あまだ「馬車がバッシャーン!!!」
あら。タイミングがかぶっ…た
皆「…………」
りんご「ど、どうしたの?」
まお「つまんなぁー!」
馬車のおじさん「馬車がバッシャーンって、冗談じゃねぇよ!」
あっ、声大きすぎてそっちまで聞こえてた
そしてうーちゃんが肩を叩いて優しく言った。
うーる「あまだん、馬車はバッシャーンじゃなくてガッシャーンだよ。」
あまだ「」
先日武器のデザインをしていたけれど、とても良いものが沢山完成した!公開が楽しみである……!携帯も買い替えたのですっきり……!遅れてごめんなさい、最近何かとタイミングが作れないもので…()楽しめれば!今回の旅は…長めだけど、面白くなりそうです!また次回!