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ノラ猫の心の手当て
精神科教授室で典紀は高岡医師からその事実を聞いた。
ああ。彼女は精神的に病んでいる。しかも、彼女もそれを認識している。
自傷行為の気は昔からあったんだがな。
傷ついたノラ猫は自らを傷つけることで守っていたのだ
それはもう傷つきたくないと言う救いを求めていると典紀は思う
僕がこの医大にいてよかった。そうじゃないと有紀さんは死んでた。
「おいおい。泣いてるのかい?」
すいません。いつものことですが、有紀さんの過去があまりにも…。
人の痛さがわかる精神科医。それが片平典紀と言う医師か。
ノラ猫の心の手当てから始めようと眼鏡の精神科医は思った




