(6)訓練
家へと帰るとオリビアとクロードが待っていた。
「オリビア様、クロード様仕事が終わりましたので
ただいま戻りました。」
サラが淡々と告げるとクロードがサラの頭を
ポンポンと撫でながら言う。
「そうか。お疲れ様サラ。しばらくは仕事はない。
しっかりと訓練は欠かさないようにな。」
「そうね。訓練を1日でも休むと体がなまっちゃう
から。しっかりとね。でもちゃんと体を休めるのよ」
オリビアもサラの頭を撫でて言った。
「ありがとうございます。では訓練をしたいと思います。
・・・色々とありがとうございます。」
サラはそれだけを告げると部屋から出て行った。
サラは家の隣にある建物の中に入って行った。
そこは色々な事が出来る場所だ。
例えば射撃の練習、ナイフ術の練習、
フリーランニングの練習、など人には見せられない
でも大切な練習が出来るのだ。
サラは射撃が得意だ。
先程の暗殺は、自然死でないとダメだったが、
強盗に見せかけたり、色々と射撃は使える。
サラは愛用の銃を取り的へと構えた。
そして・・・撃った。
サラの腕前はオリビア、クロードをしのぐほどだ
サラは立て続けに撃つ。
ズキュンズキュンズキュンズキュンと
的の中央に弾丸が吸い込まれていった。
次は動きながらの射撃だ。
これは外に出て行う。
近くの森で鳥や動物を銃で撃つのだ。
これもサラは難なくこなす。
食材にもなる鳥と動物を打ち落とした。
サラは納得行くまで続けた。
やがて空が赤くなり日が沈んできた。
「さて・・・かえろうかしら。」
サラはそう呟くと森から出てきた。
ボストンバックを持って。
ちなみに中身は解体した銃が入っている。
森は家から遠い場所にある。
サラはてくてくと歩いて帰っていった。
しかしそこでサラはまた出会った・・・あの男と。
男はサラを探していたようだった。
次回!あの男の正体がわかります!!(たぶん・・・)