(18)サラの正体?
「あー殿下ちょっと立ってもらえます?このままでは余計な着替えをしなくてはなりませんよ」
零れたお茶が床に滴り落ちる前にミレアは、
リアムを立たせようとした。
そのミレアの声ではっと気づいたようにガタガタ
と立ち上がった。
「リアム様。参りましょう。もう時間ではないのですか?」
サラはあきれながら言った。
あまりにもリアムとグレイが間抜け面だった
から。
リアムは気をとり直すように咳払いして、サラに
近づいた。
そしてボソボソっと
「・・・綺麗だ。」
と言った。
思わずサラの顔は赤くなった。
(な、なんで私は赤くなっているの!?誉められるのは仕事でなれてるのに・・・病気かしら)
サラは内心おろおろと狼狽していた。
「とりあえず行くぞ。遅れるのはどうかと思うしな。」
「え、えぇ。行きましょうリアム様。」
サラの顔色が一瞬で戻った。
二人が連れだって出ていくと残された二人が
話していた。
「グレイ。あの子のこともっと詳しく調べた方がいいわ。どうせ少しは調べてるんでしょうけど」
ミレアが考え込みながら言う。
するとグレイが不思議な顔をした。
「何故そう思うのですか?まぁ確かに調べていますが。サラさんはシエルバーナのオルルッド伯爵
令嬢です。ですが実の娘ではなく養子だそうですが。」
「あの子の服をさっきひんむいたとき見えたの。
背中にアルベルト公爵家の紋章が刻まれてたわ」
それを聞くとグレイは目を見開いた。
「な、どういうことです!?あそこには男児が一人だけでは!?・・・あぁでもそう言えばあそこの家は確かに15年前ごたごたがありましたね」
二人して考え込んでしまった二人はしばらくの間
そのままだった。
結果、グレイが調べるということが決まった。
そしてその頃お茶会では、
強烈に重苦しい空気が漂っていた。




