(15)リアム、逃走
とても短いです。ですがまた今日投稿するので安心してくださいね。
「サラさん!!殿下を見ませんでしたか!?」
そう言ってグレイが駆けてきた。
顔が真っ青だ。
「見てませんが。私は今リアム様から休憩を貰ってますから。」
そうサラがいうとグレイは膝から崩れ落ちた。
「ど、どうしましょう!?今日これからご来賓の
方々とお茶会があるのです!!」
段々と顔が真っ青から白へとかわっていった。
サラは休憩中とはいえさすがにグレイが可哀想になった。
だから手伝う事にした。
「・・・グレイさん。リアム様なら恐らくアキト様の
所にいらっしゃいますよ。」
アキトとはリアムの剣の師匠で異国人だ。
仕え始めてからリアムがよく脱走する事がわかった。
なのでサラは後をつけて行ったのだ。
すると嫌なことがあると必ずアキトの所へ行って
剣の試合をしているのだ。
グレイはビックリして一瞬固まったが、すぐに
動き出した。
「そ、そうなんですか?でしたらサラさん迎えに行って貰えますか?私は準備をしているので。」
サラはため息をついて立ち上がった。
そしてさっさと準備して行った。
グレイはそれを了承の意味ととって、グレイも
部屋から出ていった。
サラは自室で着替えてすぐに王城から出ていく。
そして近くの森へと入り、木をつたって進む。
すると一つの家が見えて来た。
サラの動体視力では見えていた。
楽しそうに剣を交える二人がいることが。
サラはしゅたっとリアムの背後に飛び降りた。
そしてぺしっと頭を叩いた。




