お父さんはオーガ
お父さんはオーガ。
ある行き止まり型の洞穴に住んでいる。
ある日、人の子を拾う。
二人は洞穴奥の隠し部屋を住み処にしていた。
そこにある日、洞穴に冒険者がやって来る。
いつもと違うゴブリン連れを見て、子供を託す事にする。
しばらく過ぎたある日、洞穴に冒険者がやって来る。
オーガ宛ての手紙を携えて。
それは古い鍋を広げたような鉄板で、表面に文字が書いてあった。
オーガは人の文字が読めず、冒険者が口に出して読んでくれた。
「僕のお父さんはオーガです。
生きる為の知識をいろいろ教えてくれました。
特に僕の寝る頃に合わせて鉄板を叩いて鍋や器を直しているハンマーの音は子守唄がわりでした。
そばにいるよって歌っているみたいで好きでした。」
聴いたオーガがぼろぼろ泣き出した。
冒険者が言った。
この子の手紙が発表されてから町の夕刻の鐘の音は鍛冶屋のハンマーの音を録音した物になった事。
優しいオーガを忘れないように。
――――――――――---‐
この夢は見終わった途端に目が覚めて驚きました。
そして思わず「お父さんを忘れないよ」と口に出したら、涙が止めどなく流れて困りましたっっ本当ですよ!!
投稿日ユニーク数80名と確認。しかし閲覧数は104……あれ?
20151231ユニーク数100回に到達しました!!ありがとうです!!