前置いてみる
初めて投稿するのでよろしくお願いします!
感想とか指摘ございましたら遠慮なく!
※急遽、内容を変更します。
申し訳ありません。
不定期更新です。
眠たい。
俺は目を凝らした。
目の前がよく見えない。眠くて目が開けられない。
前に誰かがいる。
誰かが倒れている。
誰だ?
男なのか女なのか
生きているのか死んでいるのか
それも分からない。
ただ
そいつは悲しそうにしていた。
今にも泣きそうに
でもどこか寂しげで、儚げで
触れたら壊れてしまいそうなくらい弱弱しい。
俺に何か言いたそうにしているのに
伝えることもできないようで
そいつは
悲しげな瞳でこちらを見つめていた。
何を言いたいのか。
何をしてほしいのか。
分からない。
俺はどうしたらいいっていうんだ。
このまま壊れていくのを見ていくだけなのか?
いつもそうだ。
誰かが苦しんでいる姿を見て
助けてくれっていってるのに
それをただ見て
手も足も出さずに
見殺しにするのか。
俺は――――目を逸らした。
その空虚な瞳から
その視線が痛くて目を背けた。
途端眠たくなる。
あぁ、きっとこれは夢だ。
そうだ。そうなんだよ。
夢なんだから、逃げていいんだよ。
逃げたいなら逃げればいい。
逃げても誰も困らない。
そうだろ?
今までだってそうしてきたんだから。
逃げていい。
逃げていいんだよ。
これからもずっと。
――――ずっと。