日常 その19
「あら、モーブちゃん」
扉を開けると、いつものように優しいお姉さんの声が聞こえた。
ここはハージマリの教会。
声の主はこの教会のシスターだ。
たわわに実った二つの果実が、修道服の下から自己主張しており、視線が惹きつけられる。
誤解のないように言っておくが、俺はおっぱい差別主義者ではない。
大きいおっぱいも好きだが、慎ましやかおっぱいも好きだ。大小関係なく女性のおっぱいはが大好きな、おっぱい平等主義者なのだ。
とはいえ、シスターのは別格だ。まさにキング? いや、クイーンオブおっぱいといえる。許されるなら女王に拝謁を賜りたいところだ。
そんなおっぱいに目を奪われるのは至極当然だ。逆に無視するのは、おっぱいに失礼であり、不敬罪に値する。
「今日はどうしたの?」
シスターは俺の視線に気づくことなく話しかけてきた。
鼓膜に絡みつくような甘ったるい声も心地よい。
「傷薬が欲しくて」
視線を上げ、シスターに要件を伝えると「ちょっとまっててね~」と奥の部屋へ駆けていった。
そんな彼女を見送りながら思った。
お尻も最高だ! と。
「ふぅ」
大きく息を吐きながらベンチに腰を下ろし目を閉じた。
シスターの大きな胸やお尻を思い浮かべ、その余韻に浸る。
彼女の名前は『マリア・シュウセント』見ての通り、この教会のシスターだ。
年は二十代後半といったお姉さんで、その魅惑的なボディーに加え、口元の艶黶が色気を倍増させている。
修道服で露出がないというのにマリアの姿は神に仕えるシスターというより、男を魅了する悪魔のようだ。
「おまたせ~」
マリアが木箱を抱え戻ってきた。
俺の視線はその木箱にくぎ付けになる。
……。嘘だ。
正確には木箱の奥の大きな二つの果実だ。
木箱に押し上げられ、より強調された二つの大きな果実だ。
「うっ!」
俺は思わず前かがみになった。
ここは神聖なる場所、どうやらせいなる力が満ちているようだ。
せいなる力を受け、ムスコが元気にハツラツになろうとしている。
(落ち着け……落ち着け……)
子供が元気なのはいいことだ。
だが、時と場所を考えなければならない。
病院の待合室や電車の中など、公共の場所で騒げば迷惑だ。
無自覚なだけで子供だって他人に迷惑をかけようと思い騒いでいるのではない。
子供だから仕方がないと温かく見守ってくれる大人も沢山いる。
だが、そうでない大人もいることも否定できない。
ここは教会。こんな神聖な場所で昼間からムスコが騒ぎ出すのは、さすがにTPOに相応しくない。
子の躾は親の務め。
であるなら、、、
ムスコの躾は俺の務めだ!
(~坊やはよい子だねんねしな~)
俺は、ムスコを鎮めようと、ジャンヌの地獄のような訓練を思い浮かべるのであった。




