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第37話【うちの妹達は元AV!】

アイスとキャンディが戦った広場の倉庫は、事前にガソリンが撒いてあったこともあり、跡形もなく全焼した。そこの二人の遺体には二人を証明できる痕跡もなかったが、かろうじて採取されたDNAが二人のものと一致したため、「ノゾミ」と「ミライ」の二人の死亡は確認された。


裁判ではユウリさんは俺の指示通り「二人の解放が目的だった」と証言し、死刑ではなく、無期懲役となった。後は仮釈放されないように、しっかり行動を制限しなくては。


「お兄ちゃん、キャンディが目を覚ましたわ」


「今行く」


俺が部屋に入ると、アイスが見守るベッドの上でキャンディが覚醒していた。


「ここは?青斗?アイス!?アイスなの!?」


「そうだよ、キャンディ」


目を開けたキャンディと、それに抱きつくアイス。ようやくこの二人が通じ合うことができた。


しかし、高性能な修復プログラムだっけか?すごいな、あの状態からの完全治癒なんて。アイスとキャンディが動かなくなった後、父さんに電話した俺だったが、ものの数分で傷がみるみる治っていくのを目の当たりにしてしまった。


そこで俺は、ユウリさんに二人のDNAサンプルを持ってきてもらい、仮の死体を用意した。そこに二人のDNAが発見されれば、ノゾミとミライの死亡は完成するわけだ。


この子たちは、アイスとキャンディだ。もう実験の道具になんかさせやしない。

ノゾミとミライが捜索されることもない。


近々面会許可が降りるだろう。その時にはユウリさんに二人の無事と、仮釈放されないための行動を指示しておかないとな。


変わらない日常

ピンポーン。


平日の午後さがり、家のチャイムが鳴る。


「すみません、隣に引っ越してきたものですが」


アイスとキャンディが出迎える。


「あら、ここの娘さん?お家の人はいるかしら」


「いるよ、お兄ちゃん、ちょっと来てー」


「それにしても二人とも可愛いわね。双子かしら?名前はなんていうの?」


二人は顔を見合わせると、最高の笑顔で声を揃えた。


『私達は元AV嬢のアイスとキャンディでーす!』


「ちょ、その自己紹介はやめろってー!」


「え、嘘……変態!近づかないで!」


お隣さんは俺の顔に蕎麦を投げつけ、去っていった。


まだまだ、騒がしい日々が続きそうだ。

でもそれが妙に心地よかった。


さて、この物語『うちの妹達は元AV!?』にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。


物語は、アンドロイド、勘違い、そして国家機密という、非常にカオスな展開となりましたが、無事に青斗、アイス、そしてキャンディの三人が、一つの家族として新しい日常を迎えられたことに、心から安堵しています。


最後に、主人公・青斗について、少しだけ語らせてください。


科学者である父を持ちながらも、作中で彼が「フリーター」として描かれていたのには理由があります。彼は父から受け継いだ才能を持ちながらも、「やりたいことをやれ」という父の教育方針に従い、高校卒業後はゲームアプリ開発で起業するための準備を進めていました。


しかし、自宅の全焼というアクシデントにより、その夢は一時中断。物語の冒頭では、不本意ながら生活を立て直すため、フリーターとしての日々を送っていました。


物語の終盤、彼が示した冷徹で計算高い行動、そしてユウリと父の未来までを見据えた完璧な計画性は、単なるフリーターのそれではありません。それは、父から受け継いだ科学者としての論理的思考力と、起業家を目指す中で培われた卓越した問題解決能力の結晶でした。


妹たちを守るため、彼は一時的に夢を中断し、その才能を「兄」としての使命に注ぎ込みました。


結果として、騒がしい日常は続きますが、彼が本当に守りたかったものが、このカオスな日々の中にあることを願っています。


それでは、また次の物語でお会いしましょう。

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