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第14話【アクションヒーローV??】

「アイス! この前の続きよ! この現役AV嬢のキャンディと青斗の昇天をかけて、勝負よ!」

キャンディの台詞に、会場はさらなるカオスへと変化した。子供たちは事態を理解するどころか、興奮に目を輝かせている。

「すげー! 」

「こんなアクション初めてだー!」

「 さっき降りてきた姉ちゃん、パンツ見えてた!」

中にはとんでもないことを叫んでいる子供もいるが、アイスは怪人の手をそっと掴むと、真剣な顔で言った。

「怪人さん、危ないので下がっててください」

怪人役は「え? え?」という表情で、そそくさと舞台袖に降りていった。

この状況に、とっさにナレーションのお姉さんがマイクを握り、フォローを入れた。

「えっと、さ、さあここに来て急展開! 元アクションヒーローV、略して元AVのアイスちゃんと、現役アクションヒーローV、略して現役AVのキャンディちゃんの、因縁の対決だー!」

ナレーションに耳を傾けていた二人は、声を揃えて叫んだ。

「ちゃんと嬢を付けて!」

「ぐぬぬ、私がどれだけ……!」と、アドリブを続けるナレーションのお姉さんも必死だ。

「現役ヒーローと元ヒーローって、どっちを応援したらいいんだ?」

子供たちの疑問はもっともだが、そんなことを考える余裕もなく、キャンディがアイスに飛びかかった。観客に被害が及ぶことを避けようと、アイスはキャンディの蹴りを正面からガードする。その後も蹴りのラッシュを浴びせられ、アイスは防戦一方となった。

すると、子供たちから声が上がった。

「いいぞー! 現役AVキャンディ、頑張れー!」

「だから嬢をつけろって言ってるでしょ!」

アイスは客席に向かって叫ぶ。その隙を突き、キャンディが再び蹴りを放った。だが、その足は空を切る。アイスは体を回転させ、キャンディを背後から羽交い締めにした。

「こ、このパターンは。待って、ギブ、ギブ! 離して、アイス!」

キャンディは必死にそう訴える。

「も、もうだめー」


続く

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