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盲目ギャルとラブコメは反比例  作者: 彼方夢


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1/9

最初はイモ子。今はギャル。

 中学生の女は、だいたい可愛いよな。

 おっと、俺は中年のロリコンじゃないぞ。あくまで同級生の話。

 生徒指導の教諭と口論をしながら、自身のスカート丈をなんとしても短くしようとしている女ばかり。

 それを何とはなしに見ていた俺。視線のやり場は綺麗な太腿だ。


「やっぱ綺麗だな」

「なにが?」

 隣席のそんな洒落っ気には興味がない、というのを貫いている少女。


 名前は浜宮はまみや 歩美あゆみ

「お前さ、もっとメイクしたりお洒落しゃれしたら可愛くなるのに」

 歩美は俗に言うイモだった。

「興味ないし。それに――」

 私、目が見えないもん。


 俺は、頬杖をついて「そんなもんかな」なんて漏らした。

「あっ、そうだ。今日俺の家、誰もいないんだよ」

「それで?」

「家に来いよ」

「……意味わかんない」

「決まりな。みっちりいろいろ教えてやるわ」

「……変態」



*****


 白杖をついている歩美の側で、歩きながら先導する。

 そして俺の家に着いたとき、妹の部屋に入りゴミが散乱している中からBBクリームとCCクリームをひったくった。それとUVクリームも。


「あのさ、歩美あゆみ。この凸凹しているクリームあるだろ? これが日焼け止めだ。それを塗ればあとはBBを塗ってCCを最後な」

「私が……メイクなんかしても変人扱いされるだけだよ」

「そんな事ねぇから。まずやってみろよ。俺さ、お前の可愛くなった姿、見てみたいからさ」


 そう言うと、彼女は不思議と納得した。


「分かった。やるだけやってみる」

「一応、親に見てもらえよ。下地クリームは塗りすぎ厳禁だからな」

「分かった……」


 それから彼女は帰っていった。送っていこうか、と言ったが「大丈夫」と返された。



*****


 翌日。歩美が教室に来たとき、空気が変わったかと思った。


 それほどまでに施した下地メイクで、彼女は輝いていたのだ。

 これから、俺――坂本さかもとと歩美の人生の物語が始まる。


 いや、「人生」って。そんな大層なものなのだろうか。



 

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