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あなたの枕になりたい

作者: しろかえで

みつけたのは

胡坐をかいて背中を向けているあなた


「どうすればいい?」と私は考える


だって!!

僅かに震える背中に

「どうしたい?」とは聞けないから


「逃げないで!」と心の中で念じながら


そっと肩に触れると

ビクン!と指を弾いた


だから私は息を詰め

ぎこちなさを必死にこらえて

触れるか触れないかの加減で

あなたの肩を慈しむ

手のひらに

滲み出たあなたの心を感じた気がして

私は屈んで膝で立ち

あなたより少しだけ背を高くする


あなたがこちらを向かなければ

大輪の薔薇も名も無い花も

同じように香るはず

もし、芳しさが足りないのなら

私も花だと分かるように

この胸の熱さを伝えます


ほらっ!

こうすれば

私に棘が無いのがわかるでしょう?!


花に種類があるように

例え手折られても

あなたを傷つけたくない女もいるの


だから

こちらを向いてくれなくていい

あなたが隠したい物ごと

私は抱きしめたいの!


でも

もしあなたが

こちらを向いてくれるなら

その時は

その場限りでいいから

私だけを見て!!


男は女々しいものだけど、

その涙を口移しでくれれば

代わりに私が

流してあげるから


でもきっと


あなたは私には振り向かない


だから私は


せめてあなたの

枕になりたい


あなたが

寝返りをうてるよう

あなたの頭を

柔らかく胸に抱いて

温めたい


これはあくまで!私、しろかえでの“欲望”です。


だからこの思いは

世の女性すべてには

到底当てはまらないと思います。


でももし貴男が

傷付いたロマンチストさんなら

薄っぺらで申し訳ないけど

使ってあげてください(#^.^#)

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― 新着の感想 ―
[一言] 切な過ぎて苦しくなりました  (´;ω;`)
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