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旅行前のウキウキ

レヴィアタンのレビルを含め、リビングに家族が一同に集う。

それはもちろんレビルの紹介である。


レビル「レヴィアタンのレビルと言います! 皆さんよろしゅう! 仲良うしてぇな!」


レビルの言葉に驚く一同。

特にトラリーとレイラは驚きのあまり放心状態であった。




トラリー「あはははー。やっぱり父上はレヴィアタンとも

知り合いだったんですね・・・・・・あはは」


レイラ「不死の王さんに続き、海の皇帝さんまで・・・・・・この家は恐怖の館です・・・・・・」


三大恐慌のうち二柱がゼノンの元で住むこととなった。

ちなみに不死の王はこの家には住んでおらず、以前の洞窟の家の方で錬金術に励んでいる。


ムム「ねぇねぇレビルさんは海からやって来たんだよね?」


周りがビビっている中平然と話しかけるムム。

そんな怖いもの知らずのムムにも皆が、だんだんと慣れてきた。


レビル「せやで! この世界の海ならワイは全部知ってるで!」


さすがは海の皇帝である。

海の中でレビルに適うものなど居るはずもなく、海は彼の

テリトリーである。

そんなレビルの発言に目を輝かせるムム。


ムム「レビルさんの1番のおすすめの海に行きたい!

ムムも泳ぎたい!」


その言葉を聞きゼノンは考える。

学校は連休であるが、特にこれといって行き先等は考えていなかった。

これはちょうどいいのではと。


そんなゼノンの意思を汲み取ったかのようにレビルは、


レビル「海好きなんか? よっしゃ! ほな連れったるわ!

ゼノンはん! いいでっか?」


念の為、父であるゼノンに了解を得る。

勝手に連れてってゼノンを怒らせたら大変な事になるからだ。


ゼノンはレビルの言葉に頷く。


ゼノン「うむ。明日も明後日も子供達は休みだ。皆で海へ行くとしよう」


ゼノンの言葉に飛んで喜ぶムム。

トラリーやリリア、レイラも喜んでいた。

ちなみにバリアンはなんでも喜ぶ。


そして、今回海に行くメンバーは

ゼノン、メフィ、ムム、トラリー、シン、バリアン、リリア、フレイ、シリュウ。そして、九尾族のファルとフィル親子。

そして、レビルである。

他のメンバーは誘ったが仕事やらなんやらで行けないとのことであった。


明日の昼前に出発し、向こうでシリュウ特製弁当を皆で食べて海で遊ぶ。




そうと決まるとメフィの号令の元、皆で街へ向かい水着を買いに行く。


ゼノンやシンはこれといって服のセンスとかもこだわりは無い為

メフィやリリアにお願いをした。


女性陣は皆がそれぞれ自身の身体に水着を当てながら選んでいる。

特にムムの水着選びでは皆がキャーキャー叫んでいた。

そして、男性陣のトラリーやバリアンも結局は女性陣に任せる事にしたようだ。




こうしてあっという間に水着を買い終えると明日に備えて今日は皆が早い内に就寝に着く。


ゼノンとメフィは同じ寝室で眠る。

海での一件以来、メフィに寂しい思いをさせていたと感じた

ゼノンが提案したのだ。


メフィは恥ずかしがりながらも頷き、ゼノンの寝室で寝る事を了承した。


ゼノンは青向けで眠り、メフィは横になりゼノンの方へと顔を向ける。


しばらくの間沈黙の間が流れるとメフィが不意に、


メフィ「かっこいいなぁゼノンは」


目を瞑り眠っているゼノンを見ていたら思わず口ずさんでしまっていたメフィ。

思わずハッとなるもゼノンの目は開いていた。


メフィは恥ずかしくなり慌てて布団に潜ると、ゼノンによって

布団は剥がされた。


気付けば上から覆い被さるような姿勢をとるゼノン。

メフィの顔の両脇にはゼノンの腕があり逃げることは出来ない。


自分の失言に恥ずかしくなり顔を覆い隠すも、その手さえも

ゼノンの手によって振りほどかれる。


メフィ「ゼ、ゼノン!? お、起きてたなら言ってよ! さっきのは

違うのよ! ちょっと口が・・・・・・」


パニクり焦りまくりのメフィに思わず笑ってしまうゼノン。


ゼノン「ふっ。お前のそういう所も愛くるしく思うぞ。

それに、私も常日頃思っている。メフィの顔は美しいと。

そして、美しい顔の反面、可愛い所もあるということをな。」


ゼノンの唐突な褒め言葉にメフィは更に恥ずかしくなってしまった。

ゼノンには恥という言葉がないのだ。

平然とそういう言葉を言うのだから。

しかも、不意に。


メフィは何度恥ずかしい思いをしてきたことか。


そして、メフィはこのまま見つめ合ってるのに耐えきれなくなり

思わず目を閉じてしまった。


その時に、唇に触れる暖かい感触が。

すぐに分かった。

ゼノンの唇だと。


メフィはそのままゼノンの首に手を当て、抱擁をしながらキスをする。


ゼノンに身体を預け、ゼノンに好きなように弄ばれる。


こうして2人で寝る初めての夜は、幸せな時間からスタートしたのであった。





朝となり、皆が目覚めシリュウの朝食を食べるとそれぞれが

荷造りの準備をする。


レビルの話によると、陸地から遠く離れた孤島の周りの海が美しく、しかも、無人島であると言う。

そこで、ゼノンとメフィはその無人島に泊まろうと発案したのだ。


という事で急遽1泊2日の海の旅行がスタートするのであった。

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