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任務完了

カリファが起き上がり、落ち着きを取り戻した後、4人は

この基地の大将であるフーデルの元へ報告に向かう。


フーデル以外の人間には人払いしてもらいゼノンは報告をする。


ゼノン「この者がレヴィアタンだ。事情は話した故に、人間への報復もない。だが、次にまた人間が手を出すような事があれば私もこれ以上は庇いきれぬ。故に頼むぞ」


ゼノンの言葉にフーデルは口を大きく開いたまま固まっていた。

何だかデジャブを感じるゼノン達。


それはそうだ。

目の前に三大恐慌の1柱が立っているのだから。

人間にとってはそれ程危険な相手なのだから。


一先ず、フーデルを安心させる為にレヴィアタンが口を開く。


レヴィアタン「ゼノンはんの言う通りやで! それに先の仕返しも人間は殺さなかったんやで? 船だけ壊して脅威を示そうとしただけなんですわ! って事でこれからもよろしくなフーデルはん!」


レヴィアタンもフーデルという人間の人柄については軽く説明されていた。

軍の上層部としては滅多にお目にかかれないほど偉い人であり、そして権力を振りかざす様な人間ではなく、むしろ善人であると。


そして、フーデルはレヴィアタンに名前を呼ばれハッとすると、そのままレヴィアタンと会話を続けた。


さすがは海軍大将である。カリファとは違い、すぐ様、我を取り戻しレヴィアタンと会話をしているのだから。




そして、一通り話終わるとフーデルは再びゼノンとメフィへ頭を下げる。


フーデル「本当に良くやってくれた。そして、ゼノン殿の言う通りレヴィアタンが人化している事は他言無用としよう。

わしが口を開くとかそういう心配はしなくても良いぞ。

ワシもまだ死にたくないのでな!」


そう笑いながら話すフーデル。

しかし、これは事実だ。

もし、フーデルが誰かに話そうものなら一瞬で消されてしまう。

レヴィアタンではない。ゼノンにだ。


フーデルも数々の戦歴を持っており、何度も死線をくぐり抜けてきた。

相手の力量だってだいたいはわかる。


レヴィアタンはもちろだが、メフィやゼノンにも全く歯が立つ気がしないのだ。

いや、ゼノンに至っては1秒持つことすら叶わないと悟っていた。


それに国王ならまだしも、教皇の耳にレヴィアタンの存在が入れば必ず悪用するのが目に見えているから。


ちなまに、この国では国王派と教皇派に分かれている。

当然フーデルは国王派であり、教皇の事を良くは思っていない。


だが、ほとんどの軍人は武闘派であり教皇派である。


このまま国を維持したい国王と、他種族を駆逐し人間界を広げたい教皇。


当然教皇に着きたい軍人は多くなるのだ。

むしろ軍人でありながら国王派にいるフーデルの方が珍しいくらいである。


そういった事からフーデルがレヴィアタンの事を誰かに話す心配はないということになる。




一通りの会談が終わると今回の会議は終了した。


フーデル「本当に助かったぞゼノン殿、メフィ殿。

そして、カリファギルド長もよくぞ2人を連れてきてくれたな。本当に感謝する。最後にレヴィアタン殿。此度の件は総司令であるワシに責任がある。本当に申し訳なかった。

国王には報酬の話をさておく故に、今度謁見の間にて国王より

褒美を受け取ってくれ! 今回の件は国家存亡の危機だった故に報酬は大いに楽しみにていてくれ! では解散とする。本当に助かった。ありがとう」


何度も何度も礼を言うフーデルにゼノン達は頷く。

ゼノン達は報酬を楽しみに家へ帰ることにした。


カリファとも道中で別れることとなる。


カリファ「此の度は本当にありがとうございました。お2人が居なければ今頃は、他の人間達がレヴィアタン殿の討伐に向かい、反撃され何人もの人間達が死んでいたでしょう。それどころか、

人間界は滅んでいたかもしれません。感謝してもしきれません」




フーデルに続き何度も頭を下げるカリファ。


しかし、ゼノン達からしてみれば大した事はしていなかった為、

かえって申し訳なくなっていた。


そんなこんなでカリファとも別れるとゼノン達3人は転移を使い一気に帰路に着く。


時間はまだ半日も経っておらず時間は昼を少し過ぎた程度である。


家に着くと門番であるザックスに連れであるレヴィアタンの説明をする。


ザックスには旧知の仲と伝えておき、レヴィアタンの名前も

レビルと名付けた。




家に入ると庭ではムムとスライムのライム、そして家政婦であるファルの娘のフィルかかけっこをしていた。


ゼノンに気付き走ってくる3人。

その時だった。


フィルが足を絡ませ転倒してしまったのだ。


フィルが転びかけたその時、ゼノンとメフィは魔法を使い助けようとするもそれはやめた。

なぜなら、


フィル「うっ!!!・・・・・・あれっ? 痛くない? つめたい! 水のベッドだ!」


そう、レヴィアタンが得意とする水魔法でフィルの転ぶ真下に水のベッドを作ったのだ。

弾力もあり、びしょびしょになることなく水のベッドに転ぶフィル。


これ程早く、そして正確に魔法を放ったレヴィアタン。

これにはゼノンとメフィも関心していた。

恐らく、いや絶対にこの世界で水魔法を1番得意としているのはレヴィアタンであろう。


そして、早くも家族と打ち解けることに成功する。


ムム「すごーい!!! ムムも乗りたい乗りたい!」


ライム「僕も乗りたい! むしろ潜りたい!」


ムムとライムもフィルの乗る水のベッドへと乗っかる。




※これからはレヴィアタンをレビルとする。


レビル「かまへんかまへん! とでかいの作ったるから皆で乗って遊ぼうや! ジャンプしても破れへんで!!!」




帰ってきて早々にレビルは子供達と遊ぶ。

そして、ゼノンとメフィは微笑ましくその光景を見ているのであった。

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