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第2の人生

一通りゼノンから話を聞くレヴィアタン。


レヴィアタン「なるほどなるほど。ゼノンはんの嫁はんは

精霊王でんか。どうりで唯ならぬ魔力を持ってるわけだ。

恐らく、メフィはんもワイ達よりも強いんじゃなかろうか?

世界最強の魔王に世界で2番目に強い精霊王。

まさに最強夫婦でんな!」


ゼノンとメフィの馴れ初めやメフィについて話すとレヴィアタンはそう話した。


メフィ「私も最初は驚いたわ。まさかあのゼノンが告白して来たかと思ったら急に大家族のお母さんになるんだもん。

でも、ずっと一人ぼっちだったから今はとても幸せよ♪

ゼノンが私の人生を変えてくれたの!大好きよゼノン♪」


急に惚気け出すメフィにレヴィアタンは呆れ顔である。


レヴィアタン「ははは、もうラブラブなのはわかりまんねん。

でも、ワイもメフィはんの気持ちわかりますわ。ずっとわいも一人ぼっちやさかいに、たまに会いに来てくれるゼノンはんには

テンション爆上がりですやん・・・・・・えぇなー。大家族か」


いつもはテンションの高いレヴィアタンが、なんだか遠くを見て

思いに耽けっていた。

そんなレヴィアタンの様子をメフィは見ていると何かを思ったのかゼノンの方を見て、目で尋ねる。

そして、ゼノンもメフィの考えに気付いたのか少し笑い頷いた。


メフィ「ねぇレヴィアタン? 私達の家に遊びに来ない?

貴方が良ければだけど! 私もゼノンも人化魔法を使えるわ!

人化して、私達と暮らして皆で遊びましょうよ♪」


その言葉にハッとするレヴィアタン。

ずっと孤独に過ごしていたレヴィアタンにとっては魅力的過ぎるお誘い。

当然レヴィアタンは、


レヴィアタン「ホンマでっか?! それなら直ぐに行きましょか!!!

あっ! でも何も準備してないわ! いや、そもそも何も持っていないんだから準備も糞もないわな!

ほんまおおきにやで!!! これからよろしゅうなゼノンはん!メフィはん! ほんま最高やで! ワイの第2の人生の始まりやー!!!」


早口でテンション爆上がりでそう話すレヴィアタンに

ゼノンとメフィも思わず笑ってしまった。


このままの姿で戻っては人間達が驚いてしまうため、メフィに人化魔法をかけてもらった。

青い髪に肌黒い身体。中々のイケメンであった。


レヴィアタン「す、すごいわぁ。これが人間の身体かいな。

少し慣れるのに時間がかかりそうやけど、ワクワクが止まらんねん! ささ! 早く行きましょか!」


2人の手を引き早歩きで歩くレヴィアタン。


ゼノン「戻ったら海岸の基地を治めるフーデルにお前の件を伝えねばならない。お前の事を話しても構わぬか?」


ゼノンの言葉に頷くレヴィアタン。


レヴィアタン「かまへんでっせ! 使えるもんはなんでも使ってもろて!」


頷くゼノン。

帰りの道中はまたしてもレヴィアタンが人間界についてメフィに

質問攻めを喰らわせた。


メフィもお喋りが大好きな為、なんの苦もなく会話を続けていた。

2人の相性も良いみたいだ。

これなら皆とも仲良くなれるだろうと思うゼノン。




しばらく話しながら帰路に着くとそこには、カリファが立って待っていた。

ゼノン達を見るや否や目を見開き笑顔となり走ってきた。

ずっとゼノン達の帰りを待っていたのだ。

自分が命令した訳では無いが、自分が中継役としてゼノン達にお願いした。

その為、三大恐慌へ送ってしまったという罪悪感に押し潰されそうになっていたのだ。


そのため、海辺でずっと二人のお祈りをし帰りを待っていた。

そして、ようやく見えた2人の顔・・・・・・と知らない人が1人。


カリファ「ゼノン殿! メフィ殿! よくぞご無事で!!! 本当によかった。」


メフィに勢いよく抱きつくカリファ。

メフィは少し驚いたものの、そのままカリファの頭をポンポンと撫でてあげる。


メフィ「ふふっ、全然大丈夫だよ! カリファが心配しすぎなんだよ! さっ、フーデルの元へ行きましょ♪」


帰りの時間も早かった為、カリファは恐らく失敗したのだと思っていた。

だが、2人が無事ならそれでいい。

そもそも、三大恐慌の1柱を2人でどうにかさせること自体おかしな話なのだ。


2人を責めることなどお門違いもいいところだ。


そして、カリファはもう1つ気になっていた事を2人に問う。


カリファ「あの、そちらの御仁はどなたでしょうか?

行く時には見なかったところを見ると、道中で遭難していたものを助けたということでしょうか?」


そうして、カリファはレヴィアタンについて尋ねた。


メフィ「あぁ、この人がレヴィアタンよ!

今は私が人化魔法を掛けているの!

これから、フーデルにも話すけど他言無用でよろしくね♪」


突然のメフィの言葉に開いた口が塞がらないカリファ。

きっと何かの間違いだ。

聞き違いをしたに違いない。

そう思いカリファは今度はゼノンに聞いてみた。

しかし返事は、


ゼノン「うむ。こやつがあのレヴィアタンだ。昔馴染みであってな。連れてきたのだ。構わぬか?」


やはり聞き違いじゃなかった。

カリファはそのまま失神し後方へ倒れてしまった。

あまりの衝撃的事実に頭がパンクしたのだ。


レヴィアタン「あ、あれ? これはワイのせいなんやろうか?

この人間はなして倒れてしまったんやろ?」


自分の存在が如何に強大か分かっていないレヴィアタン。

そして、それはゼノンとメフィも同じであった。


ゼノン「うむ。わからぬな。何があったのだろうか」


メフィ「とりあえず起きるのを待とっか!」




しょうがないから一先ずカリファが起き上がるのを待ち、フーデルの元へ向かう事にする3人。カリファの頭はお星様が舞っているのであった。

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