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世界最強の魔王 〜戦いに疲れスローライフを目指すも何故か 人間の子育てをすることに〜  作者: ディアン


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それぞれの朝

朝日が昇ると同時に目を覚ますゼノン。隣にはまだ寝息をたてているメフィの姿が。


窓を開け外を眺めると、とても天気が良かった。

そして、昨日の子供達の勇姿を思い出す。


昨日は親善試合に勝利した為、今日から三連休である。

しかし、セレスの事だから勝とうが負けようが、どちらにせよ今日も休みにしていただろうと思うゼノンであった。




部屋を出ると既に執事長のハドソンとメイドをしている九尾族のフェル、そしてレイラが起きていた。

ちなみに、シリュウも既に起きて朝食の下準備をしている。


ファルの娘であるフィルはまだ幼い事もあり、十分に寝かせてやれとゼノンが伝えた。


ゼノンに気付いたハドソンが一礼する。


ハドソン「ご主人様、おはようございます」


ファル「おはようございますご主人様」


レイラ「お父様! おはようございます!」


それぞれがゼノンへ朝の挨拶を済ませると、ゼノンも


ゼノン「あぁ、おはよう」


と自然に発した。

最初の頃は、挨拶という文化に中々慣れることが出来ずにいたが、最近になってようやく自然と出るようになった。


子供達はそんなゼノンから、返事が来るだけで喜んでいたのだ。




レイラ「お父様どうぞ!」


ゼノンが席に着くと、レイラがコーヒーを持ってきてくれた。

この役目は、ここに来てからずっとレイラがやってくれている事なのだ。

ハドソンが、自分がやりますと言ったが、レイラが断固として譲らなかった。

この仕事は娘である自分がすると。


ゼノン「いつもすまないなレイラ」


ゼノンの朝はレイラの入れてくれるコーヒーを飲んでスタートするのだ。

これを飲まなくては一日は始まらない。


レイラは飛び切りの笑顔で一緒に座り、軽く雑談をする。


最近は、仕事の話が多く、レイラは天職の様に充実しているようだ。


そうして話している内にシンとトラリーが起きてきて、日課である朝練を始める。

同時にフレイも起きて、レイラの入れるコーヒーを飲みながらゼノン達と会話する。


フレイは自分からはあまり話さず聞き役に徹する事が多い。

その為、フレイはオルレア家で一番の謎多き乙女かもしれない。


そして、バリアンが起きて、リリアがムムの手を引いて起きてくる。

ちなみにスライムであるライムもムムに抱えられて起きてきた。


ライム「ムム寝癖すごーい!」

ムム「ライムは髪が無いからならないもんね!」


リリア「確かにライムってハゲよね」


ライム「ッ?!!! リリア様ッ?!」


ごく自然と辛辣な言葉を投げかけるリリア。



そして、フィルも母親であるファルに正装に着替えさせられ出てきた。


全員の朝の始まりはこんな感じである。




今日は学校が休みという事もあり、フレイにレイラ、そしてバリアンも必然的に休みとなる。

そして、ゼノンとメフィも自分達の好きに休みを選べる為

子供達に合わせて休みを取る。


しかし、S級ランクそれにSSランクには非常難度クエストの

発令が出れば直ちに向かわなければいけない。


A級では太刀打ちできない相手が出た時のみ、発令されるのだ。





全員が起きた所を見計らってシリュウが料理を作る。

そして、ハドソン達が食卓へと並べると、皆が一斉に食べ始める。


休みの日以外は、バラバラに食べるが休みの日は大体が皆で一緒に食べる。


談笑しながら食べていると、門番長であるザックスが慌てた様子で部屋へと入ってきた。


そんなザックスにムムは、


ムム「ザックスさんそんなに慌ててどうしたの?

お腹空いてるの? 一緒に食べよ!」


朝から天使の笑顔を撒き散らすムムにザックスは、一瞬

よろけてしまうが、


ザックス「はん・・・・・・ッ!? 違います!!! 食事はもう済ませましたので大丈夫です! それよりも、冒険者ギルドのマスターがゼノン様とメフィ様に用があり、直々に来られました!」


その言葉に眉をピクっと上げるゼノンとメフィ。


こんな事は初めてである。

S級でもなく、わざわざSSランクを呼ぶ程の事態。


恐らく国家の存亡に関わる事件が起きたようだ。


ゼノンは皆に食事を続けるように言うと、メフィと共に

ザックスへ案内され、入り口へと向かった。




そこには、白く美しい長髪をした女性が共を侍らせ立っていた。


カリファ「早朝に申し訳あません。私、冒険者ギルド『ブロン』のギルドマスターであるカリファと申します。」


以前、ロベルトに教わったが、この国には5つの冒険者ギルドがあるようだ。


ルージュ、ブル、ジョンヌ、ヴェル、ブロン。


いや正確にはもう1つあるが、所謂闇ギルドと言われている。

その名もノワール。


つまり人間界にはこの6つの冒険者ギルドがある。


その内の一つのギルドであるギルドマスターが自らやって来たのだ。


ちなみに、ゼノン達は近場にあったブルというギルドで申請してもらっている。


ゼノン「ふむ。私はゼノン。そして、妻のメフィだ。私達の所へ来ると言うことは余程の惨事が起きたのか?」


神妙な面持ちのカリファ。

何せ、ギルドマスター自ら来たのだから只事ではないのは

ゼノン達も承知していた。




そして、カリファはそっと口を開いた。


カリファ「近海に出たのです・・・・・・三大恐慌の一柱 海の皇帝(レヴィアタン)が!!!」


迫真の顔でそう話すカリファ。


その言葉に驚くザックスと他の門兵達。

そして、みんなの視線はゼノンとメフィに注がれていた。


神妙な面持ちをしているゼノンとメフィは何を考えているのか。

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