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シリュウ特製弁当

グリーンイーストの戦いもシンが旗を落とした為、無事にブルーノースが勝利した。


ブルーノース左翼を率いるカルロスだったが、なんと、グリーン

イーストの1位がやってきた為、突破する事は適わなかった。

いや、むしろ押し込まれていたのだ。

それでも倒れること無く敵を防いでいたカルロス。


カルロスは土魔法の使い手であり、カルロスの真骨頂は

守りの硬さであった。


本来は攻めよりも守りが得意なのである。


その為、今回の策はブルーノースに軍杯が上がったと言えるだろう。


攻めのシンとリリアに守りのカルロス。3人ともしっかりと役目を果たしてくれたのだ。


シンとリリアなら相手の1位を難なく倒せたがそれは無粋というもの。


カルロスが引き付けてくれたおかげでこんなに早く戦いを終ることが出来たのだ。




『守りのカルロス』

この2つ名は徐々に他校に広がっていくのであった。


こうしてブルーノース学校 対 グリーンイースト学校の戦いは

ブルーノース学校の勝利で幕を閉じた。


ナレーター「ブルーノース学校対グリーンイースト学校の戦い。ブルーノース学校の勝利! これにて、午前の部は終了とさせて頂きます。1時間の休憩の後に第4回戦を行います。

それでは皆様、楽しい昼をお過ごしください。」


ナレーターの言葉が終わると皆がそれぞれ家族の元へと向かう。






ムム「お父さんお母さーん!!! ムム頑張ったよ!!!」


トラリー「はぁ・・・・・・緊張した・・・・・・はぁ」


シン「只今戻りました。」


リリア「お腹空いたー! シリュウの弁当楽しみー♪」


4人もゼノン達の待つ席へと戻る。

セレスのおかげで広い席で食べる事ができるのだ。


ゼノン「よくやったな子供達よ。お前達の活躍、父として嬉しく思うぞ」


メフィ「本当に凄かったわよ! お母さん感激して何度も泣きそうになったわよ。」


フレイ「このまま1位目指して頑張ってくださいね」


レイラ「でも怪我はしないでくださいね! もし怪我をしたら私が治してあげますから!」


エリシア「本当に素晴らしい戦いでした。午後からも頑張ってください」


フィルル「ムム凄かっただよ!!! フィルル精一杯応援しただよ!!!」


バリアン「シンやリリアはともかくトラリーとムムを見ていると心配で頭がどうにかなりそうじゃったわい!」


シリュウ「さぁ!話はそこまでにして弁当を食べて頂こう!

今日も腕によりをかけて作ったのである!」



シリュウはそういうとドデカい重箱の様なものを5段持ってきた。

中には様々な食事が入っている。

肉に魚に野菜。全ての種類の食事があるんじゃないかという程

詰まっていた。


これには子供達だけてはなく、全員が目を輝かせていた。


ムム「すごーい!!! シリュウさーありがとう!!!」


トラリー「どれも凄く美味しそう!!!」


ゼノン「では、シリュウに感謝をして頂くとしよう。」


ムム「頂きます!!!」


ムムの言葉に皆が続く。

体力的には疲れていなくても気疲れをしていたトラリーとムム。

シリュウの弁当で元気いっぱいだ。




不死の王「味覚があるというのは嬉しいものですね。たまには

味のある物を摂取するのもいいかもしれませんね」


リリア「えぇッ?! アンタ不死の王?! どうしてここに?!」


いつの間にか同じ椅子に座り食事をとっていた不死の王。

もちろんメフィの魔法で人化している。


リリアが気付くと他のみんなも驚いていた。


ムム「おじさん(・・・・)もムム達の応援に来てくれたの?」


ムムは命知らずなのか純粋なのかは知らないが不死の王を

『おじさん』と呼び懐いていたのだ。

バリアンが居ない頃は不死の王によく遊んでもらっていた。


不死の王「えぇ。あなた達の勇姿とくと見させて頂きましたよ。

流石はゼノン様の子供達です。未来が楽しみですね。」


三大恐慌の1柱である不死の王。

しかし、ムムの前ではただの優しいおじさん。


これにはリリアも驚きである。


リリア「ムムったらいつの間に、不死の王と仲良くなっていたのよ!?」


ムム「おじさん凄く優しいんだよ! 骨を使ってソリを作ってくれたりお馬さんも作ってくれたの!いっぱいムムと遊んでくれたんだよ!」


リリアの知らぬ間にムムは不死の王にたくさん遊んでもらっていたようだ。

それにはゼノンも驚いていた。

自分の知らないところでムムが世話になっていた。

ゼノンは改めて不死の王へ感謝の言葉を述べる。


ゼノン「不死の王よ。私の目の届かぬところでムムが世話になっていたようだな。お前にもやるべき事があるなかでムムの相手は大変だったであろう。感謝するぞ。」


不死の王はゼノンの元で錬金術に精を出している。

その為、日々忙しい時間を過ごしていのだ。

本来なら暇な時間など無いはずだ。

その中でもムムと遊んでくれていた不死の王。

ゼノンは親としてしっかり感謝の言葉を述べた。


不死の王「いえいえ、いつも仕事に夢中で引きこもりの毎日。

そんな中でムム様が来てくれると私も外へ出て息抜きが出来るんですよ。自分からは出ようと思わないですが、ムム様に誘われると自然と外へ出てしまうのです。感謝しているのはコチラの方なのですよ」


不死の王の言葉にゼノンは何だか心が暖かくなった。

娘が褒められる。

それが如何に嬉しい事かを身に染みて実感するのであった。




そうしているとあっという間に時間は過ぎ4回戦が始まろうとしていた。


ブルーノース学校は4.5回戦は出番は無いため控え室で待機である。


ナレーター「それでは午後の部を始めます。

第4回戦、レッドサウス学校 対 イエローウエスト学校の戦いを

始めます! 両校はフィールドへ上がってください!」




こうして午後の部、第4回戦が始まるのであった。

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