青き波
誤字報告してくれる方本当にありがとうございます。
そして、すみません。
2日目の見直しで気付かない自分が恥ずかしいです(泣)
今後は改めて気をつけようと思いますが、もしまた見つかったら
報告お願いします。
シン「見えてきたぞ。あそこに旗と2人の敵が立っている。
俺が先頭を行く故、無理はするなよ」
キャメル「他の者達は私達が守りますので存分にどうぞ!」
副官であるキャメルの言葉に頷くシン。
トラリー「シン兄さん頼みました!」
レム「シン様がお兄様だなんて羨ましいなぁ」
ララ「トラリーずるいトラリーずるいトラリーずるいトラリーずるいトラリーずるい」
トラリーに嫉妬する2人。
ララには最早恐怖を抱く。
そんな幼稚なララの頭を叩くキャメル。
キャメル「シン様の弟さんを怖がらせるんじゃないわよッ!!!」
ララ「・・・・・・トラリーごめんトラリーごめんトラリー・・・・・・ごめん」
ちょっと言い過ぎたと思ったのか、ララは素直にトラリーに謝る事にした。
だが、トラリーもそんなに気にしていない様子で、
トラリー「大丈夫ですよ! それよりも最後の決着をしっかり見届けましょう!」
大人の対応をするトラリーに恥ずかしくなってきた10年生達。
確かにトラリーの言う通りである。
しっかりとシンの勇姿をその目に焼き付けなければならない。
黄色い旗の前に立ち塞がるのは、イエローウエスト学校の
大将であり、第1席の男、スネア。ナルシストの彼は口に薔薇を加えている。
ナルシストではあるものの力は確かだ。
スネア「アハハ!!! どうやら僕の仲間達はやられたようだね!でも大丈夫!この僕がここから奇跡の大逆転を見せてあげるよ! 喰らえ! しなる薔薇の剣」
しなる剣を鞭のようにして、シンに振り下ろすスネア。
飛距離は長いがシンはそれを容易く受け流し、スネアの懐に入るとそのまま胴を抜いた。
スネア「ほげぇッ!!!」
あまりにも、一瞬で倒されるスネア。
そして、そのまま黄色い旗を手にして試合終了の鐘がなった。
ナレーター「ブルーノース学校のシン選手が敵大将、更には黄色い旗を取った為、ブルーノース学校の勝利!!!」
歓声が湧き上がる。
メフィ達も皆で大喜びしている。
メフィ「やったやった!!!!!! あのシンって子、私の子供なんです!!! きゃーーーッ!!! シンー!!! リリアー!!! トラリー!!! ムムー!!!」
バカ親丸出しである。
近くにいる、レイラ達も負けじと喜んでいたがフィルルは若干引いていた。
終わってみれば正に圧勝であった。
シンとリリアがいる時点で卑怯っちゃあ卑怯である。
だが、2人だけの力ではない。
今回は左翼を任されたカルロスもしっかりと与えられた役目を果たしたのだ。
シンが旗をとってすぐリリアが合流し、その3分後にはカルロス達もやってきたのだ。
彼等も十分健闘したと言えるだろう。
アグレシア「シンさん!本当にありがとう! それに他のみんなも!!! この調子で残りの2戦も頑張りましょう!」
アグレシアの激励に選手達は声を張り上げる。
高揚し、興奮しきっているのだ。
試合が終わった頃にゼノンやシリュウ達も合流してきた。
不死の王は別の場所で観覧している。
しかし、いい所で居なかったゼノン達にメフィはふくれっ面をしていた。
流石に時間を掛けすぎてしまったようだ。
メフィ「もーう! なんでいい所でゼノンは居なくなるのよ!!! それにバリアンとシリュウもちゃんと見てたんでしょうね?!!!」
ゼノン「すまぬ。急に用を足したくなってな。シンが旗をとったのはしっかり見ていたぞ。」
バリアン「そ、その通りじゃ! 後で褒めてやらないとな!」
シリュウ「全くですな! 彼らの勇姿、しかとこの目に焼き付けたのである!」
なんとか誤魔化す3人。
しかし、実際は見れていないのだ。
一番最初にアビスヘルムを倒した不死の王に教えてもらったのだった。
バリアンは身体に付いた血を落とすのに遅れ、シリュウは
迷子になって出れなくなっていた。そして、ゼノンはガルムと長話をし過ぎて見逃したのだ。
この時ばかりはみんなが不死の王に感謝するのであった。
ナレーター「それでは第2回戦を行います。レッドサウス学校 グリーンイースト学校の選手達はフィールドへ上がってください。」
次は残りの2校の戦いである。
ちなみに次にもう1戦すると昼食休憩を挟む。
そして、他の試合を見る事は禁止されている為、アグレシア達は控え室で次なる作戦会議をするが、先程同様の布陣行く事が決まった。
あの布陣が1番ブルーノース学校に合う布陣だと皆が賛同したのだ。
この戦いが終われば次は、グリーンイースト学校との戦いである。
一昨年は
1位がレッドサウス学校
2位がグリーンイースト学校
3位がイエローウエスト学校
そして、4位がブルーノース学校であった。
過去を見てもレッドサウス学校の1位率が高く、ブルーノース学校の4位は多かった。
数回だけブルーノース学校も1位をとったが、それはセレスが在学中の時である。
後は、何十年に1回程度であった。
それほど、ブルーノース学校は衰退しているのだ。
しかし、ブルーノース学校の波は去年からきている。
シン、リリアを筆頭に強力な選手が揃ったのだ。
次なる戦いに備えて皆が気合いをいれるのであった。
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