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驚きの連続

ジョッシュとメアリーが惚けていると


「お坊ちゃんお帰りなさいませ。」


門番をしているザックスがトラリーに気付き挨拶をする。




「おいおい、トラリー・・・・・・お前の家門番までいるじゃねぇか・・・・・・大貴族なのか?!」


「僕の父上は公爵の位を過去に貰ったみたいだね!」


トラリーの言葉に驚愕する2人。


「公爵?!!! 公爵家って言ったら王族の家系か大将軍様の家系のどちらかでしょ?」


「どちらも違うよ! 僕の父上は・・・・・・まぁこの話はおいおいね!さっ、中に入ろうよ!」



上手くはぐらかしトラリー達は家の中に入る。

すると、



「あらトラリーおかえりなさい!」


ちょうどレイラが洗濯物を抱えて歩いていた。


「ただいまレイラ姉さん! 重たいでしょ? 僕が持つよ!」


トラリーはそう言うとすぐにレイラの持っていた洗濯を抱えた。

 

「ありがとうトラリー♪ あちらに置いておいてくれる?」


トラリーは洗濯を持って奥の部屋へと向かっていった。




「こんにちは、私の名前はレイラ・オルレアです。トラリーの姉です。あなた達はトラリーのお友達ですね?ゆっくりしていってください♪」


そう話すとレイラはその場を去った。




「なんて綺麗なんだ・・・・・・トラリーの・・・・・・姉ちゃん・・・・・・」


ジョッシュはレイラに目が釘付けであった。

そんなジョッシュを見たメアリーは呆れた表情をしている。




「ごめんねお待たせ! 僕の部屋に行こうか!」




「ただいまー!」



部屋へ行こうとすると後ろの扉が開き誰かが帰ってきた。


「リリア姉さん! シン兄さん! おかえりなさい!」


ちょうどリリアとシンも学校から帰ってきたようだ。


「あらトラリー、今日は友達を連れて来たのね! あなたいつも訓練ばかりだから友達居ないのかと思ったわよ! よかった! 2人とも弟の事よろしくね!」


「トラリー、今日は訓練はしない。たまには羽を伸ばして遊ぶがいい。トラリーは今後、遊ぶ時間を増やすと思われる。2人も暇な時はトラリーと遊んでやってくれ。じゃあな」




そう話すと2人はその場を後にした。


またしても2人は固まっている。

開いた口が塞がらないとは、2人のことを言うのだろう。

まさに口が開きっぱなしである。




「お、おい・・・・・・なんでシン様とリリア様がここに・・・・・・」

「ってか兄と姉って言ってたわよね・・・・・・つまり、トラリーは2人の弟・・・・・・」




シンとリリアは最早ブルーノース学校のアイドル的存在だった。

シンは最強の剣術士として、女子生徒から絶大な人気を誇り、その仏頂面や無愛想な態度をも好まれている。


リリアは、最強の魔法使いとして知れ渡り、綺麗でスタイルもよく、整ったその顔は男子生徒の心を鷲掴みにしている。




そんな憧れ的存在の2人がトラリーの兄姉だと知った2人は頭がパンクしそうになっていた。




2人が詰め寄り、トラリーの襟元を掴んだ。


「ト、トラリー!てめぇ! ずりぃぞ!あんなに可愛い姉ちゃん達を独り占めしやがって!!!」

「そ、そうよトラリー!!! シン様と同じ屋根の下で暮らすなんて許されないわ!!!」


2人に揺さぶられ、トラリーは目を回している。

2人の完全な嫉妬であった。




2人がようやく落ち着き、トラリーの部屋へ入る。

部屋は広いが、無駄なものはなくあるのはベッドと

筋トレ道具や魔法の本だけだった。

簡単に言うと質素な部屋であった。


「部屋もすごいかと思ったら意外と普通で

なんかホットしたわ」

「そうだな、まぁトラリーらしいって言えばトラリーらしい部屋だな」




3人はトラリーの部屋で談笑をしていると扉からノック音が聞こえてくる。


「2人ともいらっしゃい、トラリー、お菓子を持ってきましたよ」


「ありがとうフレイ姉さん! 言ってくれれば僕が取りに行きますよ!」


「そう言うと思ったから私が持ってきたんですよ?

せっかくお友達が来てるんですから、たまにはゆっくりしてくださいね」




フレイはお菓子の皿を渡すとその場を後にした。


そして、またしてもジョッシュが固まっている。

メアリーは最早見慣れたからか、何も言わない。




「おいトラリー・・・・・・てめぇどんだけ綺麗な姉ちゃんがいるんだよ!!!」


「言われてみればトラリーって何人兄弟なの?」


続々と出てくる兄弟に2人は驚いていた。


「うちは、姉が3人は、兄が1人、妹が1人の6人兄弟だよ!」


「へぇー妹もいるんだね!」


「あんな綺麗な姉ちゃんと同じ屋根の下で・・・・・・羨ましい・・・・・・」


「あんたさっきから気持ち悪いわよ?」


いつまでもブツブツ嘆くジョッシュにメアリーは辛辣な一言を述べた。




その後もトラリーの話や学校の話等をしながらお菓子を摘んでいると、あっという間に夕暮れに変わった。


「今日はそろっと帰るわ! ありがとなトラリー! そしてムカつくぜ!!!」


「あんたいつまで言ってんのよ。シン様の事は私も引きずるけど・・・・・・でも、お菓子も本当に美味しかった!!!

そういえば、あのお菓子どこで買ったの?!」


メアリーはシリュウの作ったお菓子を大変気に入ってくれたようだ。

家の料理長が作ってくれたと伝えると、またしても驚き

お土産に少し包んであげた。




玄関へ向かうとちょうどトラリーの両親が帰ってきた。


「父上!母上! おかえりなさい!」


「ん? トラリーの友達が来るのは今日だったか。

ちゃんと挨拶出来ず申し訳なかったな。私はトラリーの父のゼノンだ。もう帰るのか?」


「あらあら、ちゃんとおもてなし出来ず申し訳ないわね。是非また遊びに来てね♪ トラリーの事今後もよろしくね!」




2人は驚き疲れはずがまたしても驚きを隠せずにいた。


「き、綺麗・・・・・・」

「かっ、カッコイイ・・・・・・」


最早2人の魂は抜かれていた。

ゼノンとメフィを見て、完全に放心状態となっている。




2人が帰る頃にはどっと疲れており萎れていた。


「ト、トラリー・・・・・・また、明日な・・・・・・」

「またね・・・・・・トラリー・・・・・・」


「うん!今日はすごく楽しかったよ!またね!」




次の日トラリーのクラスでは、ジョッシュが広めた事により大騒ぎとなるのだった。

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