超大型温泉
長らく投稿できずに申し訳ありませでした。 盆前に熱中症で倒れてしまいダウンしていました。
今日から執筆していくのでよろしくお願いします。
「・・・・・・こ、これ、、、お父様が創ったの?」
「こんなに綺麗な温泉初めて見た・・・・・」
「すごーーーいッ!!!」
目の前に広がる広大な露天風呂。
あまりにも大きく、とても澄んだお湯。
ゼノンが創造魔法で創ったのだ。
いちを、ゼノンが創ったコテージにもそれぞれ風呂はあるが
せっかくという事でゼノンが皆で入れる巨大な温泉を創った。
そして、この温泉はゆくゆくこの島の名産地にもなる事となることを誰も知らない。
「あ、あの、これは! こ、混浴というものですか?!」
顔を真っ赤にしながらトラリーがそう発する。
しかし、トラリー以外はというと何も気にしていない様子。
いや、数人は頬を赤く染めている。
「私達は家族なんだからいいじゃない♪ 恥ずかしかったら水着を着ればいいのよ!」
メフィがそう話すも、トラリーは何か浮かばない様子。
「ち、違うのに、、、僕じゃなくて周りの刺激が強すぎるんだよ、、、」
誰にも聞こえない声で、いや、ゼノンにだけ聞こえる声でそう呟くトラリー。
そんなトラリーに微笑むゼノン。
とにもかくにも、せっかくの温泉ということで皆で入浴する事に、、、そう思ったのだか、エリシアやルシウスの言葉もあり
ゼノン、メフィ、ムム、トラリー、ソル、ルナ、リリア、シン、レイラ、フレイ、バリアンの家族で入ることとなった。
残りのメンバーはその後に入るとの事。
エリシア達なりに気遣ってくれたのだろう。
ソルとルナにとっては初めての温泉だ。
そして、まだ身長も低いため、抱っこしていないと溺れてしまう。
その為、ゼノンとメフィが二人をそれぞれ抱えながらの入浴となる。
ムムがどうしても赤ちゃんを洗ってあげたいと駄々をこねる為、
その役目を任せる事にした。
「いい? 顔にはかからないようにゆっくりやるのよ?」
メフィが優しくアドバイスをしながらムムがその通りに実行する。
ソルとルナも温泉が気持ちいいのかムムに洗ってもらうのが気持ちいいのか、とてもよく笑っていた。
「ムムもしっかりお姉さんね!」
「ムムちゃんはとても優しい子ですからね」
そんな光景をリリアやレイラ、フレイも優しく見守っている。
「ガッハッハッハッ!!! 兄弟仲良くが一番じゃ!!!
ほれトラリー! お前も縮こまってないでシャキッとせんかい!」
そう言ってトラリーの背中をバシンと叩くバリアン。
バリアンは軽く叩いているつもりでも、トラリーからすれば激痛である。
「痛ッ!!! バリじぃ!!! もっと加減してよ!!!
それに、僕は縮こまってなんかないよ! ・・・・・・うん、、、」
トラリーは何やら自分のお股を見ると変な感じがしていた。
巻いたタオルから小山が一つ。
いつもより大きい。
そう。勃起である。
初めての経験であり、恥ずかしく動けないのだ。
(な、なんだよこれ、、、僕の体はどうなっているんだよ、、、)
そんな困り果てたトラリーの横へシンがやってきた。
「大丈夫かトラリー。 具合でも悪いのか?」
トラリーが一番慕っている男であり、最高の兄であるシン。
シンにならこの事を打ち明けられるかもしれない。
そう思いトラリーは勇気をだしてシンに聞いた。
「シ、シン兄さん、、、実は僕のチ〇チ〇が変なんだ。
いつもより固くておっきくなっていて、、、凄く恥ずかしいんだ」
シンはトラリーの言葉に目を見開く。
シンは冷静沈着な性格であり、余程の事が無い限りは驚いたりはしない。
だが、今のシンは過去最高に驚いていた。
まさか、そんな事を自分に聞いてくるとは。
だが、仕方の無い事かもしれない。
トラリーにはそういった事を話せる相手も周りにいなかったし
なんでも自分で抱え込む癖がある。
となると、トラリーに一番近い男。
自分が教えなくてはなるまいとシンも腹を括った。
「・・・・・・なるほどな。 それは生理現象といって男なら誰もがなる。 安心しろ。 その内収まる」
冷静にトラリーに説明する事ができたシンは内心ホッとしていた。
トラリーとまさかこんな話をするとは思いもしなかった。
そして、シンの説明で納得したのか、トラリーの顔からも不安は消え安堵した様子だ。
「そ、そうなんですね! よかった、、、シン兄さんもなるんですか?」
「なッ?! お、俺か?・・・・・・な、なる時はなるだろうな」
その時何故か、シンの頭にミネロヴァの顔が浮かぶ。
自分でも不思議に思いながらも顔を振り忘れる。
(何故、あの者を思い出したのだ、、、もしかして俺はアイツの事を、、、いや、ないな)
思わぬところでのシンに恋の予感。
まだ本人は気付いていないが、二人は徐々に惹かれ合う事となる。
「兄さん!、、、シン兄さん!!!」
ボーッと一点を見つめていたシンを何度も呼びかけるトラリー。
ようやく我に返りトラリーに返事をすると、
「いつになったら収まるの? 僕、恥ずかしくて歩けないよ」
確かにこのままではトラリーが恥をかいてしまう。
特にリリアやバリアンに見られたら揶揄われてしまうのは必然。
となれば解決策は一つ。
「よし、バリアンの顔をずっと見ていろ。 そうすればお前のモノは落ち着くだろう。いいか? バリアン以外は絶対に視界に入れるな」
手っ取り早い解決策はこれである。
トラリーは頷くとシンに言われた通りバリアンをずっと見続けた。
30秒ほど見ただろうか。
シンの言う通り、トラリーのモノはいつも通りの小ささへと戻った。
「ほ、本当だ!!! ありがとうシン兄さん!!! バリじぃにもお礼をしなきゃ!!!」
トラリーはシンにお礼をするとそのままバリアンの元へ行きお礼を言った。
当然、バリアンはなんの事だか分からないが、感謝されて嫌な気持ちにはならない為、わけも分からず受け止めた。
そんな様子を見守るシン。
「ミネロヴァか、、、」
小さくその名を呟きながらも、温泉に耽けるシンであった。
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