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圧倒的勝利

四魔将とザックス達のおかげで60人中54名の暗殺者を葬ることに成功した。

しかし、まだ6人は残っている。


この6名は万が一に備えての為に角より侵入していた。

東西南北から攻める中、北東より侵入する暗殺者6名。


流石に角にまで守りを割く数は揃っていなかったのか、難なく侵入する事ができた。


そう。敷地内までは、、、




「ザシュッ!!!」




突如一番最後尾にいた暗殺者の首が地面へと落ちる。

なんの気配も感じず、首が地面に落ちる音でようやく気付いたくらいだ。


「だ、誰だ?!」

「どこにいる?!」


いきなりの奇襲にパニックとなる暗殺者達。

しかし、当たりを見回しても誰も居ない。


それもそのはず。

何せ、影の中に隠れているのだから。


ガルムは隙の出た敵に狙いを定め、またしても奇襲に成功する。


暗殺者達は何をされているのかも分からず、徐々にその数を減らしていった。

1人2人と殺られていく度に暗殺者達は最早、恐慌状態に陥っていた。


残る暗殺者は4人。


すると闇の中から1人の紳士服を着た気品のある老人が歩いて来た。


明らかに戦闘の出来なそうな老人がだ。


だが、暗殺者達は警戒を怠らなかった。

先程からの奇襲が誰かわからない今、目の前の老人の可能性もあるからだ。


だが、そんな予測も無意味となる。

何故なら、目の前に老人がいながらもまた1人、胸から剣を突き刺され死んだのだから。


残る暗殺者は3人。




ハドソン「やれやれ。ゼノン様の屋敷に許可なく侵入する狼藉がいるならばこの屋敷を任されている私も殺らない訳にはいきませんな。死にたいものからかかって来るがいい」


軽く暗殺者達を挑発するハドソン。


暗殺者の3人は見合うと頷き合い、一瞬でその場から消えた。


気付けばハドソンの目の前に既に臨戦態勢をとっていた暗殺者。


しかし、暗殺者の1人はハドソンの目を見て戦慄を覚えていた。

超人的なスピードであるにも関わらず、ハドソンとずっと目が合っていたのだ。

つまり、自分達のスピードについてこれている。


どんなに速く動こうがハドソンの目はずっと暗殺者を捉えていたのだ。

そして、気付いた時には既に地面に伏して気絶している。


3人が同時に気絶していたのだ。

ガルムと同じくらいの戦力を持つハドソンなら当然と言えば当然の結果である。


そして、殺さずに気絶させたのにも理由があった。

教皇について詳しく聞く、いや尋問する為だ。


ゼノンの指示により、数人は生かせよとの事。


という事でその役目はハドソンが受け持ったという事だ。


敵が全滅した事により、影よりい出しガルム。


ガルム「やはり、貴方は相当の実力があるようだ。あの時、貴方が本気を出さなくて心から安堵しているよ」


ハドソンの前に立ちそう語るガルム。


ハドソン「ふふふ。それは私も同じですよ。貴方のスキルもそうだが剣術も飛び抜けています。味方で心から良かったと思っていますよ」


互いに褒め合い照れくさくなりながらも手を握り合う2人。


そして、気絶した3名を担ぎゼノンの元へと戻るのであった。


こうして、僅か数刻も掛からずに暗殺集団を全滅する事に成功するのであった。





暗殺者の3名は地下の牢屋へと放り込み、起き上がるまで待つ事になった。

そして、四魔将やハドソン、ガルムがゼノンと共に居間へと集まる。




ゼノン「まずは、ご苦労であった。兵達も誰一人欠けることなく

終われたことを嬉しく思うぞ」


リリア「バリアンとシンが中心に地獄の様な訓練をしてましたからね!」


フレイ「そうですね。もしかしたら、ザックスさん達だけでも

十分対処出来たかもしれません」


シン「あぁ、フレイの言う通りアイツらは人間界でも屈指の実力者になっただろう」


バリアン「オルレア一家で全世界と戦っても負ける気がせんわ!

ガッハッハッ!!!」


ガルム「・・・・・・あのですね。暗殺者達はかなりの手練でしたよ。

それこそ皆がBランク以上の力を持っていました。

この国であの暗殺者達を全て返り討ちに出来る家などオルレア一家以外有り得ません。ここが異常なんですよ」


ハドソン「ふふふ。そう言う貴方も簡単に倒していましたよ。

貴方もオルレア一家の一員なのでしょう?なら貴方も異常ですね」


そう突っ込まれ、苦笑いをするガルム。


ゼノン「兎にも角にも、教皇の出鼻は挫くこと成功した。

コチラには教皇の悪事を働いた生き証人もいる。次は我らの反撃の時だ。後は、私とガルム、そしてハドソンでやる故にお前達4人はメフィ達の元へ行き皆を安心させてやってくれ」


ゼノンの言葉に四魔将は手を合わせ一礼するとゼノンの手によって転移し、メフィ達が居る昔の家へと向かった。




ゼノン「さて、そろそろ捕虜達にも起きてもらうとしよう。

ガルム、ハドソン。共に来い」


ガルム・ハドソン「はっ!」




3人は暗く空気の淀んだ地下牢へと向かう。


そして、牢屋の前に着くとゼノンは水の球を生み出し捕虜達へと

投げる。

水をかけられようやく起き上がる3人。

両腕両足は紐で拘束されており、自殺をする事や逃げる事も出来ずにいた。


苦虫を噛み潰したような表情をしている3人。

その3人にゼノンは威圧的に問いただす。


ゼノン「お前達の命は私が握っている。素直に答えるならば生かしてやろう。もし何も話さないようなら死ぬ方が楽だったと思えるような事をしてやろう。いいな?」


3人は頷く。

目の前の存在のデカさに最早何も出来ないと悟ってしまったのだ。

逃げることも戦うことも許されない。

そう肌で感じていた。


ゼノン「うむ。お前達は教皇が直接放った組織で違いないな?」


ゼノンの問いに1人の男が口を開く。


「はい。我々は教皇に集められた暗殺集団です」


素直に答える捕虜にゼノンは頷く。


ゼノン「ふむ。教皇の上には誰かいるのか?」


ゼノンの問いに驚く3人。




とうとう教皇を影より操りし存在に近付くことが出来るのか。

ゼノンは確信しているのだ。

必ず存在するのだと。

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