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53話 クラス担任のアンヌ・ド・モロー

 ビルジニと二人でクラスわけ表の前に向かいます。我が王国の魔法学園は優秀で、周辺諸国からも数十名の留学生が来るほどです。


 だからもし【紫】のワンダーオーブの彼の息子ろ出会うとしたら…………この留学生の中にいることが最後のチャンス。


 結局、私は十四歳になっても国外に連れて行ってもらえませんでした。


「あらら? 姫様はAクラスみたいですね」


「私は一応波動魔法の使い手ですからね得意魔法でクラス分けされているのよ。Aクラスは波動魔法と守護魔法。Bクラスは付与魔法と状態魔法と回復魔法。Cクラスは時空魔法と幻惑魔法よ。それぞれ一番適性がある魔法に合わせてクラス分けされるの」


「そうでしたか、何故ご存じなんですか?」


「へ!? いや、その…………聞いたのよ!!」


 乙女ゲームでね!! だから私のクラスメイトはミゲルね。ビルジニとリビオとおそらくジョアサンがBクラス。一つ年上ですけどアレクシスがCクラスですね。


 そして乙女ゲームのヒロインは全属性が均一に伸びていることから、最初の面接時に複数の質問を受けて最終的なクラス分けが決定する。


 そしてクラスメイトのヒーローだとイベントが発生し安いから好感度が上がりやすい。


 ちなみにエリザベートがクラスメイトになるCクラスはかなりひどい目に合うわ。


 思えばジェラールと過ごしたくてAクラスに毎日通っていたエリザベートってすっごく可愛い。


 そんなことはもっと退屈な時に妄想しましょう。教室に向かうと、周囲がざわつく。


 ある程度の人間は姫である私の顔を知っているはずですから、当然よね。私のカバンを持ったスザンヌが後ろについてくる。


 誰も私に話しかけようとするものはいない。


 え? いきなりぼっちとかないわよね? いいもん、ミゲルと仲良くするから。


 私の席をスザンヌが確認すると、どうやら中央最前列。思い出せばジェラールもその席でしたね。


 五十音順はさすがに日本語ではないからないとして、名簿ってもしかして権力順?


 しばらくしてやってきたミゲルはそこそこ離れた席に座らされていました。


 伯爵家でも親が騎士団長なんだからもっとこっちでも良かったのではとか思いましたが、まあ授業中の我慢ですし、他に友達を作らない訳ではありませんので良いですけど。


 ミゲルに手を振ろうとしたところでスザンヌに止められます。


「何よ?」


「姫様、はしたないです」


「ええ、ちょっと手を振ることもダメなの?」


「ダメです」


 セシルだったら絶対に止めなかったわ。まあ、セシルから見れば私は赤子の頃から知っている子供なのでしょうね。


 それに比べてスザンヌは同い年の子なのに私を落ち着きのないお転婆な姫様と思っているみたい。


 しばらくして担任の先生が現れます。赤毛にそぼかすの目立つ若い女性。瞳は空色で服装はワンピースに少し青い染色がされています。


 高給の平民と言ったところでしょうか。


「はぁい。担任のぉ、アンヌ・ド・モローですぅ。三年間よろしくねぇ?」


 最後の疑問符は…………脱落しなければということですよね。


 乙女ゲーム「魔法学園ワンダーオーブ」は恋に現を抜かしすぎると、成績のパラメータが低くなります。また、成績の他にも素行パラメータもあり、好感度を上げると同時に優等生である必要があります。


 この成績と素行のパラメータが一定以下になると退学になる。


 私はゲームのようにパラメータを見ることができませんが、おそらく各先生方で加点減点しながら成績や素行の悪い生徒を退学をさせるのでしょう。


 世界観がゲームで再現しきれないところは、多少なりとも人力に頼るのね。


 そして先生の自己紹介が終わり、生徒の自己紹介になりました。当然、一番最初に指名されたのは私。


「私はクリスティーン・ディ・フォレスティエ。ご存じの通り、フォレスティエ王国の第一姫です。適正は波動魔法と、時空魔法です。三年間よろしくお願いします」


 この三年間、絶対にワンダーオーブを手に入れる。


 だから皆様とどこまで仲良くできるかわかりませんが、どうか短い間ですが、仲良くしてくださるとうれしいです。

今回もありがとうございました。

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