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私平和な国の兵士になります!  作者: 偽骸
問題しかもたらさない教国編
46/53

国取り?いえ国殺しです  ユウキside(本気)その2

今回はちょっと長めかつ別の人目線です

ー地下カジノ とある凄腕ディーラーsideー


 今日もいい天気だ・・・地下だから見えないが


 ここは毎日大勢の人がやって来る。特に大金持ちの割合が多い。あ!あそこにいるのは連合国の一国の王様じゃなかったか?・・・まぁ大勢の人がいて、そして来る理由も様々。金儲けしたい人、純粋に遊びたい人・・・そして金に困っている人



 俺は昔っから運が良かった。今はもう40代になっちまったが20代の頃はカジノで大儲けしていたんだ。持ち前の運の良さと技術力で。ああ、当然イカサマなんてやっていない。むしろイカサマする奴は消えてしまえ!


 まぁイカサマする奴は大抵金儲けしたい奴で、金に困っていたり、純粋に遊びたい人はそんなことしないんだがな。イカサマをやった奴には10倍返ししている。ふふ、舐めてもらちゃ困るな。こちとら全員の勝ち負けは思うがままにできるのだから。それこそ今までの人生殆ど費やしてきたからな


 


 そして今日はポーカーのディーラーを勤めている。俺のテーブルの前には五人いる。今日も俺に真の意味で勝てる人は居なさそうだ…そう思っていると一人入れ替った。その入れ替った男は怪しい男だったのでイカサマに警戒しながらカードを配った・・・イカサマはしていなさそうだな


 はっきり言おう。その男は   強かった。俺の人生最強の相手かもな。さっきから他の四人は置いていかれている。技術力は俺と同レベル以上、運は俺に軍配が上がっている。俺の方が優勢だが、いつこの有利さが覆るか分からねぇ。これだ!この感触を待っていた!このギリギリの戦いを!


 俺が男との勝負に燃えている最中また一人入れ替った。綺麗な女の子だった


「あれ?リナちゃんこっちにきたの?」


「ああ、私ポーカーくらいしかルール分からなかったので席が空くまでユウキと一緒にいました」


「ユウキちゃんの調子は?」


「まあまあですかね。ギリギリ勝っているくらい」


 怪しい男の知り合いだったようだから強いのかもな。その時はそう思っていた。強いではなかった。最強であった




 女の子が入って始めのカード配りを終え、カードを確認する・・・!フォーカード!!!さあこのまま流れを持っていく。そんな気持ちだった。カードの交換を終えて最終的なベットを決める。男は金貨10枚分。女の子も金貨10枚分のチップを賭けていた。勝負の時・・・


「「フォーカード」」


 俺と男の手札は共にフォーカードだった男の方が数が大きいので男の勝ち・・・クソ流れを持っていかれたか・・・そう思っていた。が、女の子の手札は、ハートの1、スペードの1、クローバーの1、ダイヤの1、ジョーカー。つまり


「ファイブカード」


「「ふぁ!?」」


 俺と男は同じ反応をしてしまった。そりゃ白熱した戦いの最中、急にそれ以上の一撃が降ってきたのだから。ここのカジノでは役によって倍率が変わる。ファイブカードは・・・100倍・・・マジか。金貨1000枚だと!?


「そういえばドナドナさん。金貨1枚につき何ロゴスなんですか?」


「あ、ああ確か10000ロゴスだったはず…」


 あの二人は王国の人間なのか。あまり王国からは人が来ないからな。しかしこのままだとカジノは大損だ。流れも女の子が持っている。・・・大損だがなんだか知らん。俺はこのまま勝負を続ける。男もだが、あの女の子には・・・



 負けられない!!!



 その後も俺はイカサマ、カードの操作など一切せず勝負し続けた。女の子は異常だった。男みたく技術力で戦っているわけではない、完全な運なのだ。女の子はまだ一度もカードを交換していない。それなのに強い役を次々と繰り出して来る。あぁ、今度はストレートフラッシュ、倍率は50倍。女の子のテーブルの上には大量のチップが。あれって一枚金貨100枚分だったよな?うちのカジノ潰れるくね?だが…そんなこと知ったこっちゃない元々俺は放浪していただけだから潰れようがどうなろうが関係ない



 そう思っいつつカードを配り終わり、カードを確認し終わった時、女の子は・・・全チップを賭けてきた・・・これは俺が勝たなきゃカジノ潰れるなーと呑気に思っていたらカジノのお偉いさんがやってきた。そして俺を呼んできた。イカサマしないよう仲のいい警備員五人が確認していてくれるそうだ


 そしてお偉いさんはこう言った


「お前!イカサマでもなんでもして勝て!このままではまずい・・・カジノが潰れてしまう!」


「・・・断る。俺は本気で、正々堂々とあの女の子と戦う」


 そう言ってテーブルに戻った。後ろで何か喚いていたが聞こえない・・・俺は女の子と本気で、正々堂々戦うため、神経を尖らせていった



 カードの交換をする。相変わらず女の子はカードを入れ替えない。それほど強い役なんだろう。そしてそれを…超えてやる・・・ファイブカード!!!さあ最後の戦いだ!


「ファイブカード」


 俺は自身満々にそう言った。男はフォーカードだった。あとは女の子の手札のみ・・・



「ハートの10、ハートのJ、ハートのQ、ハートのK、そしてハートの1・・・ロイヤルストレートフラッシュ」


 倍率1000倍だと!?ああ。これでカジノが潰れることが確定した。俺はクビ、お偉いさんどもから色々言われるだろうが知ったこっちゃない。いい勝負ができたのだから…

最近涼しくなって・・・いない!暑い!


いまだに風鈴が手放せません

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