国取り?いえ国殺しです ルナside
今回はミャーちゃんサイドです!
ールナの計画ー
「・・・お兄。やっぱりここにいた」
ルナは教国の中央から少し離れた小さな、少し古めの骨董店に入った。そこには年老いた店員とリュウがいた
「ルナどうだった?まぁ結果は予想つくんだけどさ。…今から面白いことするつもりなんでしょ?一枚噛もうか?」
リュウはそう言ったが、ルナは首を振って断った
「いや、これからミャーがすることの許可を貰えればいい」
そう言って店から出てリュウに計画を説明した…
「なるほどいいよ」
すぐに許可が降りてしまった・・・
そう。降りてしまった・・・
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ー教国内 ギルドー
「依頼を受けたい」
そこにはマントに身を包んだいかにも旅人らしい格好をしたルナがいた。そしてルナを相手しているのはギルドの職員
「はぁ、貴方獣人でしょ?ほら帰った帰った」
そのギルドには大勢の人がいたが、獣人は誰一人としていなかった。ルナを除いて
そして教国は人族主義国であり、獣人は0という訳ではないが殆どいないのだ
「路銀を稼ぎたい、ダメ?」
「しつこいですね。獣人に出す依頼なんてない」
「ギルドのカードもある、ほら」
ルナがギルドのランクを示そうとしても職員は・・・
「・・・ウザいです、貴方がどうであろうと出す依頼は・・・「待ちなさい」!!ギルドマスター」
そこに出てきたのはふくよかな。言い方を変えればデブのおっさんが出てきた
イケおじなんて言葉があるが、それに全く似合わない人物だった
「?依頼を受けたいんだけど」
「獣人、依頼ならあるぞ?これだ」
その依頼は教国の北の方にある山でしか咲かない花を取ってくるものだった。ランクはDであり、報酬もDランク相当であったが・・・
「?北の山にはドラゴンが大勢いるはず。だからあの花を取ってくる依頼はAランク相当なはず」
そう、教国の北の山にはドラゴンが出る。有名な話であり、襲撃を受ければAランクでも厳しい戦いに、最悪全滅するレベルのものである
そんな山にDランクを行かせようとしている・・・その行為は犯罪である。しかし、この依頼を出したのはギルドマスター。よっぽどのことがない限りバレないはずだった
「理解しているの?Dランクを行かせようとしているのと同じだぞ」
「で?」
ギルドマスターは疑問を返す。彼らはこれから起きることを知らない
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ー1週間後ー
「ギルドマスター!大変です!本部から本ギルド停止の連絡が!!!」
「なにぃ!!!!ど、どういうことだ!!!」
「ただ星くずの勇者に見捨てられた。とだけ・・・」
教国のギルドは停止した。魔物を狩れずこれから不満が増えることをまだ彼らは知らない。そしてこれが教国を崩すたった1手だということも・・・
次はリナサイドです!
やはり真打は最後でなきゃ・・・