蟷螂と竜
一応この章のメインのストーリーはこれで終わりです。
鐘が鳴った。
その音は何を届けるのだろう
希望か?
絶望か?
まぁそんなことはどうでもいい
奴ら、かまきりは竜のひげを切ろうとしてしまった
間違えたのさ
いや、故意的だったのかもな
それでも奴らが聞く音はまだ希望かもしれない
それがいつ絶望に変わるのか…
言えることはただ一つ
運がなかったのさ
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帝国の王の前に14人の者がいる。鐘が鳴った時、突然現れたこの二人が手紙の送り主なのだろう。
「なんだよ二人だけかよ。けっ!」
此処に南蝉かユウナがいたら気付いただろう。何故皆が気付く場所に突然現れたか。時間系か空間系の能力があることは容易に想像できただろう。
「ご機嫌よう。今日はいい天気だねぇ。」
「ふん、お前ら二人で何ができるって言うんだ。」
「ねぇねぇ戦争をやめな〜い?」
「何を言っておる。此方には勇者三人いるなだぞ?」
「星くずの勇者に鎧の勇者、魔王と同時に戦えるならいけるかも?ね。」
星くずの勇者、名前が出ただけで帝国の王の顔色が変わった。
「それにさ〜王国を攻撃するなら、特に関係ない人たちを巻き込むなら容赦はしないよ?八天皇の名にかけて。」
「八天皇…だと?」
「そして君たちは巻き込もうとした。一部のギルドの馬鹿どもも使って何万もの兵を捨て駒として暗殺者を送り込み。そして市民を殺そうとした。それは私たちの怒りに触れた。」
「どこにそんな証拠が!」
「もう全員捕まえたよ?」
帝国の王は絶句した。暗殺者は全部で30人。それぞれ離れて行動していたはずだ。
「ふふふ。八龍皇には探し物が得意な人がいるんですよ。」
「というわけでリュウ。やっちゃって。」
そう言って指を一本立てた。
「はいはい。お嬢のためですもんね〜。」
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ー絶望ー
「はいしゅ〜りょ〜。おかたずけおかたずけ。」
そこには12個の死体が。否まだ11個の死体があった。
「お前は…人をごろしで…ゲフッ…なんども思わんのが!」
「うん。だってこのまま戦争続けりゃ死ぬ人は増えていく。ならば中心を崩してなるべく早くこれ以上死者が出ないようにしたほうがいいじゃないか。」
「ぐりってゲフッォ…!」
「も〜なんて言ってんのかわからんな。じゃあな。次は運が良くなるといいな。」
11個の死体は12個になった。
「…リュウ。ありがと。さすがだね〜。」
「まあ狂ってるかどうかは・・・
まあ狂ってるんだろうな。」
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「お兄から終わったって連絡が来た。」
「…そうなの。」
「ユウキ大丈夫?」
「少し頭痛がするくらいかな?」
「そうだ!買い食いしに行こう!いくぞリナ、ユウキ!」
「ミャーもいく。」
みんなが駆け出すなかユウキは。
(・・・さよならお父さん)
少しの悲しみと頭痛を携えていた。
次回はサイドストーリーを描きます!
それと二人のキャラの絡みのストーリーを今度投稿します。
そのキャラを皆様に決めていただきたいです!
そしてそのキャラは誰でもオッケーです!(他作品のキャラはダメですが…)
詳しいことは活動報告に載せているのでそちらを見てください!
誰も決めてくれなければ不貞寝しつつ活動報告にある1、と2、を書くつもりです。
希望が来た場合、なるべく全て書くつもりですのでよろしくお願いします!