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世界の嘘を暴き始める
ちょうどあなた達ぐらいの頃だったわ、私たちが会ったのは。私が宿主殺しの研究所に戦闘員として国立研究員養成所戦闘員科から派遣された時だった。正直に言ってエレーナの第一印象は最悪だったわね。こんな不真面目そうなのと組まなきゃいけないなんてどんな罰ゲームよ、私は首席で卒業したのよ?って四六時中思ってたわ。
「なんてったって初めての挨拶は馴れ合う気なんて無いだもんねー!」
うるさいわよ、ニート。っでね、宿主殺しについてはどこまで知ってる?
「えっと・・・人体に寄生してDNAを食い散らかすとか・・・」
「その間寄生されてる方も意識があるってことくらい・・・?」
そう、その通り。
そして1年ほどニートと行動したある日、ニートが法的に規正されている宿主殺しの調査を始めた。
さらに1ヶ月ほどだった頃、ニートは宿主殺しの調査資料にいくつか細かい矛盾が生じることに気づき、私に言った。
世界は私たちに嘘をついていたのよ。