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「……好きじゃない。
――――――だいすき。」
委員長を待つのが日課になってきた
今日このごろ。
そろそろ寝たフリしなくても良いような気がしてきた。
むしろ寝たフリしてるのが恥ずかしいような……?
いやいや。
今更起きて待つのもな……。
あー、どうしよ。
……ん?この足音。委員長か?
いやでも、ちょっと違うような…
まぁいいや。委員長なら起こしてくれるだろう。
そう思い、俺は誰かが入ってきても寝たフリを
続けた。
すると頬に鋭い痛みがっ!!
何事!?
「いってぇ……今日は乱暴だな。
って、あれ? フクチョー?」
「フクチョーじゃないっ! 副委員長だ!!」
……いや、そんなドヤ顔で言われてもな。
「あ?今日は委員長じゃねぇの?」
「今日“は”? いつも起こされてるのか?」
「ん? おぅ。ココ最近はずっとな。」
「……どうりで最近彼女の帰りが遅いわけだ。」
「はあ? フクチョー、委員長の帰り時間まで把握してるのか?」
「? 当然だろ? 彼女とは長い付き合いだからな。
」
長 い 付 き 合 い !?
デキてんのか!? この二人!?
「なんだ? その面白い顔は。」
「うるせぇ! 生まれつきだ!! ほっとけ!」
俺の顔より二人の関係っ!
ちょっと待てよ……委員長はこっ、恋人がいるのに
俺にほっぺちゅーしたのか?!
「まぁ、僕と彼女は付き合ってないけどな。
家が隣のただの幼馴染だ。」
いやいやいや。
それは流石にダメだろ。
こっ、こいっ、恋人いるのに、ほかの男に
チューしたらダメだろ? なっ?
「おい。聞いてるのか?」
……やっぱ委員長は
「ふう。まぁいいや。 戸締りして早く帰れよー?」
フクチョーが帰ったのに気づいたのは1時間後だった。
そしてその夜、俺は一睡もできなかった。
きっとフクチョーは確信犯。笑
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