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「好きだよ。
……5番目に。」
午後5時。
そろそろ委員長が来る時間だ。
そう思い、俺は寝たフリを始めた。
暫くし、
音を立てて委員長が入ってきた。
いつものように俺の元へ来て、
耳元で囁く。
「好きだよ。
―――パパの次に。」
目が覚めた。
ニッコリ笑って委員長を見る。
「……パパの次ってなんだよ!?」
「……5番目かな?」
疑問形で返ってきたよ!
5番目って! パパの順位低いな!
「予想外の答えでしたっ!!
なんか残念感が残る! ダメだ!!」
「あれ? イケると思ったのに……。
悔しい。」
あまり悔しいという感情が伝わってこない。
委員長は無表情な上に
声が淡々としてるから分かりづらい。
「いやあのさ、起こし方を変えるっていう考えはないの?」
「・・・・・・! その手があった!」
気 付 い て な か っ た !
「ん! 明日試してみる!
じゃあね!」