象徴詩『脱ぐ』
シアン色付け透過性
蒸留雨は凪の匂い
取り残された暗い匣
夕闇に炙られた不確実と混ざり物
繻子の胞衣裂き
青鷺の帰る影に切られる
累代プラム膨らむ毒血の刺繍
綴化露 甘露の白い肌
内発的清浄光源
採種に這い擦る上位自己
メンブレンの底
羽根の残り滓
舐めると死ぬ
ヤルドナの底
砂擦りの脂溜め
舐めると死ぬ
螺旋肉殻
着る名無し
連れ回す半分
存在者
エンノイア・ヘレナ
連れ回される半分
眼差し
エンノイア・ヘレナ
有害妄想適宜釈義
恒星天絨毯の虱の跳ねる
薬籠から溢れる化学式
櫛の零れた犬歯
檻から見える
辻褄合わせ落雷の栗の木
サーヴァス盗作写本
抉じ開ける七様肢体
沈淪する彗星
さんざめく
復元された杖突く
無時間の原型
俗累々 ねっとりと
漆喰 煉瓦 絡む蔦
折檻の針と針金
潰す蕾
骨でくるんだ階下で
待つ実
名付けるは造ったもの
名付けられるは造られたもの
認識主体はメナジェリの
殺菌された動物
蜥蜴の鱗とスカートの標本