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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第1章
6/80

005 探索

担当:宮居

「へえ……。そうなんですか」

「凄いですね!」

ということはシナをどうにかしないとこのエルフは動けないってことか……。

「彼女、お名前はなんと言うのですか?」

「おい、自分の口で言え」

エルフはゆっくり頭を上げ、あたしを見た。

「……エル」

「エルさん、ですか」

「こんな奴にさんなんて付けなくていいんだぞ、アンジェ。それに、奴なんかより見せたいものがたくさんあるんだ」

「それは是非。行きましょう」

手短に終え、牢屋を出ることにした。



間違いない。エルの首輪に付いてる紫の石は呪石の1つだ。

まさか1つ目の国にあるとは……。

これはやっぱりシナをどうにかするしかないな。



そんな考えを知りもせず、王は次の部屋へと向かう。それは王女もルイスも一緒だが。



牢屋を出る際、シナがまた何かしら言って扉を閉めた。

「……アンジェ」

扉が閉まっていく向こうでエルがあたしの名前を呼んだ気がして振り返る。エルは真っ直ぐこちらを見ていた。










―倉庫―


「見てくれアンジェ。私達の国には今、新しい武器の開発をしていてだな。試作品がこれなんだ」

見ると、あたしの国には無いもので、大分新しい物だと伺えるライフルがあった。

「あたしの国には無いものですね。こっちではライフルよりピストルが主流です。あとはナイフがよく使われますね」

「ほう、そうなのか。今こちらでは反逆者が多数出ていてな、戦いが多いのだ。だから武器の開発を急いでいる」

「持たせていただいても……?」

「いいだろう。軽量化も進めてはいるが、まだ重たいぞ」

試しにライフルを持ってみた。なるほど。確かに3㎏はありそうだ。生憎あたしはそんな貧弱に育ってはいないので軽々持てた。

それに、昔から武器には、特に銃には興味があった。自分の手で人を殺す感触を感じなくて済むから。

「重いですね、やはり。あたしの国では軽量化の技術は進んでいるので掛け合わせたら素晴らしいと思います」

「そうか!是非そちらの国王と話がしたいな」

「武器の話もいいですけど、女の子ですよ?他にも連れて行ってはどうです?」

女王が言う。

「それもそうだな」

国王に促され、倉庫に武器を置いて廊下に出る。

「部屋はたくさんあるんだ。楽しもうじゃないか」













確かに他にもたくさんの部屋があって、興味深いものばかりだった。倉庫だけじゃなくて武器庫も4つほどあったし、奴隷の部屋も多かった。

今は女王と庭に来ている。

「ごめんなさいね、あの人に仕事入っちゃって」

「いいえ、大丈夫です」

「もう1人の子は疲れちゃったのね。今使用人を呼ぶわね」

「すいません」

そう、この馬鹿は勝手に着いてきて勝手に疲れて寝始めたのだ。

迷惑甚だしい。

「女王様は、この国の出身で……?」

「ええ。国王のナンパみたいなものよ。でもね、それから尽くしてくれたからビックリよ」

さほど興味は無いが聞かないと失礼に値するから聞くしかなかった。





「変な話してごめんなさいね。そろそろ中に行きましょうか。冷えてしまったらいけないわ」

「そうですね、国王様もお仕事が終わったことでしょう」

庭を出ようとしたとき、1人の使用人が近付いてきた。


申し訳ない忘 れ て ま し た 。ほんとごめんなさい……(宮居)。

探索回でした。次回で探索しきります、多分。

next→9月20日 20時


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