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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第3章
43/80

042 エルの策

担当:四葩

「ふぅ…」

ゆっくりと全身を湯に沈める。

今までの国ではシャワーばかりで湯に浸かる文化なかったのよねぇ

体の解れ方が全然違う…湯船って最高ね

「エルも待ってるし上がらなきゃ……でも疲れたなぁ」

……もう少しぐらい良いわよね


「……ジェ……アンジェ」

「うぅん……エル?」

「良かった……全然出てこないから」

心配そうなエルの顔と冷めた湯で結構な時間湯で寝ていたことが分かる。

「ごめん、気持ち良すぎて寝ちゃってたわ」

「そう……ならいいけど。あんまり遅いから溺れめるのかと思った」

「ごめんねありがと。冷めちゃったから温めてから入りなね」

エルってほんといい奴よね……他の秘密主義者よりも話しやすいし


「どうしようかしら……」

呪石の在処はわかっている。あのいけ好かないクーロン・ヤオが持ってる

ただどうすれば……いっそフヨンを人質にして

「アンジェそれはだめ」

背後から髪を濡らしたままのエルがいた。

「……言葉に出てた?」

「人質ってだけ。でもヤオは視えるから」

失念してた。あいつにはこの国にいる限り筒抜けになる

「まぁ呪石で抑えてるから普段から視てるわけじゃない……でも私たちは他所者だから警戒してると思うよ」 

「そうよね……」


「アンジェ……もしかしたら、呪石もらえるかも」

ゆっくりとでもしっかりとあたしを見つめながらエルが言う。 

「あの身体には、特に目の当たりに潮風の気配が強い。あれが出せるのは海の人外…水精とか人魚とかだけなの」

「えっじゃあハーフ?」

「いいえ……ヤオはこう言ってた『見え過ぎてしまうようになったので』って」

「そうだったわね」

後天的に、何かがあったんでしょうね

呪石があるくらいだから呪いとかかしら

「それらの力を抑えるのは何も呪石だけじゃないの」

「そんなのがこの世にゴロゴロとあるわけ?」

「呪石ほど完璧に抑えられる物は滅多にないけど……枷とか生活に支障が出ない程度には抑えられる薬はあるし作れる」

エルフってイメージ通りに薬草とかに長けているってことかしら

「それを作れば……ヤオにとって呪石は要らなくなるわね」

そうすれば呪石はあたし達のものにできる


明日は視ているだろうけど、ヤオへ提案しに行こう。あいつも薬師みたいだし

それよりシナたちの帰ってきた感じがまだしない


何処に行ってるのかしらね

短くてすみませんm(*_ _)m


今年最後の更新になりました。来年もよろしくお願いします!

次の更新は年明け最初の日曜20時を予定しています。宮居はその日成人式です((

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