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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第2章
34/80

033 崩壊

担当:宮居

ウルは目を開けた。


「あれ……」

「やっと起きたの?いつまで寝てるのよ」

体をゆっくりと起こし、声のした方を見る。シナだ。

「シナ……」

なにが起きているんだ?俺はなにを……。

「やっほー。起きた?」

その声を聞いて、ここがどこだかわかった。

「アルカリア……」

「痛みとかはなさそうだね。ついでに記憶もかな。流石シナだね。みんなー、大丈夫そうだよー」

みんな……?

「兄様……!」

アルカリアの呼びかけに驚いていると、胸に何か飛び込んできた。

勢いで後ろに倒れる。もちろん主はシイだ。

「シイ……」

「良かった……兄様……生きてて……」

シイは泣いている。

ウルは全く状況が読めていないようだ。

「見れば、わかるんじゃない?ルイから送られてきたわ。確認して」

シナが呪文を唱える。

もう、何が魔法で、何が呪術だかわかんないわね。

これは魔法だと思うけど。

部屋の壁ーと言っても岩壁だかーに、映像が映し出される。



……国は、辛うじてその形を維持しているだけだった。

防壁だけが、不思議と無傷なだけだった。

暴れ狂った竜が、人の住んでいた場所を壊していくー……


「あぁ……。結局、俺は失敗したんだな」

「兄様……?」

「なんでもないよ、シイ……色々とすまなかった」

頭を撫でる。

シイは不思議そうな表情をしているが、何も言ってはやらない。

……話したくないし。



映像は続く。

崩壊は止まらない。

人は、沢山死んだ。

もう、元には戻せないんだ……。


「ウル」

後ろから、声がかけられる。

「ルイじゃーん。来たんだ?」

そこに居たのはルイだった。

「久しぶりだな、アルカリア。元気だったか?」

「お陰様で~」

アルカリアは袖を捲って、腕輪を見せた。

オレンジ色の、綺麗な石が嵌っている……

あれは、呪石?

「なら、いいんだ。もう暫くは大丈夫そうだが……ここも危ないから、どうにかしないとな」

「樹、くらいは…残しておきたい」

ウルが言う。

「まぁ、これくらいなら、なんとかなるだろ。アルカリアもいるしな……ここは守りたい」

ルイが言い、シナが頷く。

「念のため、結界を貼り直した方がいいな」

「頼むよ」

片手を上げ、ルイはその部屋から去る。

「さて、ルイが結界を張ってくれるって言うから…ここは安全だろうけど、これ、どうするの?」

あたしはまだ壁に映されている映像を指さす。

もう殆どの建物は崩壊していて。

動いている人を見つけることも困難だ。


「止めるさ、そりゃ」

ウルが言う。

「竜達をどうするかだな……」

「人はもうここには住めないでしょうけど」

そもそも、生きてる人間はここにしかいないのではないか。

「人が、この国に暮らす必要は……」

「どちらにしろ、暴走を止めるのが先決じゃないの?」

「話は終わったかー」

ルイが帰ってくる。

「終わってないね」

「なんの話をしてるんだ?」

「人はもういなくなったけど、この国をどうするのかって話を」

「作ったのはウルなんだからお前が決めればいいだろ。オレはこんな国、あってもなくても変わらんと思うが」

何故ルイは……こんなにこの国を嫌うのだろう。

「とりあえずまだ暴れてるらしいからな…人は少しくらい残ってるんじゃないのか。そろそろ止めなくていいのか?」

人がまだ残っている……?

「そう、だな」

「アルカリア、手伝ってくれ」

「はーい」

ルイとアルカリアが移動する。

「ここにいても仕方ないし…付いていくか…?」

「そうね」

ウルが言い、シナが同意する。

あたし達も移動することになった。



ルイ達は何も話さず、どんどん奥へと進んでいく。

暫くすると行き止まりだった。

不思議に思っていると、アルカリアが壁に手を触れる。

ボタンが現れ、それを押すと、壁が階段へと変わった。

上がっていく。

登りきるとそこは、樹の天辺だった。

小さなバルコニーが作られていて。

下からは確認出来なかった部分だ。

「アルカリア」

アルカリアは頷いて、腕を捲る。


オレンジ色の、石……

それに、ルイが触れて。

「fit」

ルイが小さく、魔法を唱えた。

石が輝くー……その光は、辺りを包みこんで……


眩しさに目を閉じ、光が収まってから目を開く。

下を見ると竜たちは落ち着いていた。

ルイの竜もこちらに飛んでくる。

「1件落着だな。帰るか」

ルイが竜の背に乗る。

「みんな乗れる。1度、隠れ家に戻ろう。その後の話はそこでしようじゃないか。ここにはあまり、居たくない」

全員頷いて、竜の背に乗った。

短いし文章ガッタガタの回になってしまった。そのうち直すかもしれません。

次次回あたりに過去編が入るかも。

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