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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第2章
33/80

032 宣誓

担当:四葩

「ご苦労コーネリア。君は流石だね……」

王のその言葉にコーネリアが微笑む

それを見た瞬間脳が揺さぶられたように視界が歪んだ。

「ゔぁっ」

頭を抱えても揺さぶりは止まらない

「ウルっ」

珍しいシナの焦った声が微かに聞こえる

「さぁウル、彼女の為に抗い給え」

その言葉を最後にふわりと意識が途絶えた。




ーーーねぇ。ついにこの国にも半竜人が生まれるってよーーー


誰から聞いたか、今ではもう分からないが確かにそれはこの国の崩壊へと導く起点だったのかもしれない


こんな筈じゃなかった。この国を故郷の様にはしたくなかった…それだけだった


 ーーーーーーーーーーーー


優しい表情で自分の腹、やや子を撫でる若い女がいた。

周りには同じくらい柔らかい顔をした老若男女の人間と竜が集っている。

若い女と目がぱちりと合う。

「きっと子は人と竜の絆となるでしょう…貴方も我が子に祝福を贈ってくださいまし」

ニコニコと幸せそうに若い女は俺に宣った。


人と竜の半端者が絆になれるはずがない


「……その子に最大の幸福を」

ニコリとポーカーフェイスで若い女に持ってきた腕輪を渡した。…呪いのある腕輪を

「……素敵ねぇ。ありがとう」

若い女は喜んで受け取った。

それにずきりと胸に杭を打たれる。

大丈夫。これは幸せなこの国を守るためだ、そして何より憐れな子を殖やさないためだ。俺のような、そんな子を!



ーーーーーーーーーーーー



国が、平和だった国が壊れてしまった

様々な人が、竜が傷付け合っていた

全部、全部俺のせい…

でもそんな俺の手を握り返す幼い目は縋りつくようで……

……もう一度殺すなんて出来やしなかった


「……シイ。お前の名前はシイだよ」

シイ……君に贈るよ。総ての始まりの木の名を

「君は俺の妹だ。だから守っていくよ。ずっと、ずっと一緒」




いつまでこの誓いが守れるかな、俺に

次回はアンジェsideに戻ります。

2週間後を予定。

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