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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第2章
30/80

029 終わった後

担当:宮居

「無事にやったみたいだな」

ルイとの間に合わせ場所まで移動した。

「……顔色、悪い気がするが」

「気の所為よ」

そう言い顔を隠す。

……涙なんか、流してない。

「そうか。だとしてもだ。少し休んだらどうだ?」

「……休める場所なんてあるの?この辺に?」

「そこの彼女に頼んだらどうだ?」

ルイがシイを指さす。

全員の視線がシイに集まる。

「……シイがあたしなんかを泊めるわけ……」

「いいよ。あんたも付いてくるなら、泊めたげる」

彼女の口から意外な返答が。

「話さなきゃいけないこと、聞かなきゃいけないこと……あるしね。ここから近いから付いてきて」

珍しい……。

彼女もウルとルイの関係性とか、気になってるだろうし。あたしもシイの過去気になるし……丁度いいわね

「ありがとう」

「……別に…ボクの為だから…」

「そう」

自分の為。そうね。これはあたしたちが、それぞれ自分のために動いて、それで目的が一致して、やっと達成できること。

裏切りがいては……いけない。






「なーんだー。簡単にやられちゃったじゃない。折角穴をあけてあげたのに」

「……彼がそれを選択するとは、思えなかったから……ね」

「そうねぇ。まぁいいわ。そこの彼は使えるんでしょう?」

「……どうでしょうね?」

「使えないのに使う意味なんてないしね。貴方がそういうことするとは思えないから、信じてるわ」

「そう……」

わたしは集中する。

彼に呪いをかけて、

彼女の腕輪の呪いを……暴走させる為。







シイの案内であたし達は歩く。

10分程で着いた。

元からルイはシイの住んでる場所を知っていたかの様だった。

「着いたよ。……兄様も一緒に使ってたし、集会場所としても使えるようにって、他のとこよりは広いから…全員泊まるなら、泊まっていけるけど」

「オレは長居する気はない。今日中にこの国から出る」

「……だと思った……じゃあ、貴方が関係ある話からしちゃわないとね」

「何が聞きたい?」

聞くまでも無いでしょう。

「兄様と、何があったか」

そう言えば昔は3人で行動していたのよね…

この国を作ったのも、ウル、シナ、ルイの3人。

そう言っても過言ではないはず。

その3人が今はバラバラに……それぞれなにかしようとしている。

「何があったかぁ…ウルとは色々あったよ」

「……ボクが聞きたいのは、」

「なんでオレがウルを嫌ってるかってことか?」

シイは頷く。

「別に、なんてことない、ただの喧嘩だよ。国を巻き込んだ喧嘩」

「国を巻き込んだ…?」

「簡単に言えば……あいつはオレらを裏切ったんだよ。自分が王になる為に」

「兄様が……?王に……?」

「って言っても向こう側のな。竜達の王に、立とうとしたんだ、あいつは」

竜族の王……?

そんなのになってどうすると……?

「元々この国は壁なんてなくて、人も竜もそれなりに仲良くやってたんだ。竜と人の間に子供が出来るまでは。平和だった。この国の人たちは彼らに魔法を教えた。自分たちを、この国を守るように。そしたら君たちのことは外部には漏らさないと。ここにいるうちは安全だと。人に育てられた竜は、この国を守ってくれた。魔法を混ぜた攻撃で、襲ってきた人たちの記憶から、竜の記憶は消えるようにしていた。平和だった……君が産まれるまではね」

シイは……この国では、人と竜の間の初めての子。

「この国の始まりはあの椎の木だから、君はシイと名付けられた。名付け親はウルだよ」

「ボクが産まれるまで平和だった…って言うのは……?」

「別に、君が悪いわけじゃないけど……君も言えば被害者だしね……王が竜人を嫌っていたんだ。ウルも、初めはオレらにだって半竜人だってことを隠してた。それで結局、裏切ったってことになって、壁が作られたんだ。シイのその腕輪は誰から?」

「……母親から」

「それ、元々はウルが持ってたんだよ。身につけてはなかったけど」


ここまで来たら荒らすに荒らしてから終わらせましょうかねってな気持ちでいます←


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