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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第2章
28/80

027 協力者

担当:宮居

「兄様が連れていけないって….言ったのよ?それがあなたに出来るというの……?」

「えぇ。それが、あたしには出来るのよ」

「そんなこと……出来ないでしょう……どうするの?」

初めてあった時の警戒心はどこへやら。意外と話をちゃんと聞いてくれる。シナのおかげかしら?

「んふふ。いいわ。あたしについて来て」

「……嫌。それにこれが取れなきゃ、どうなろうとも、この国から出れやしないもの」

「だから、それ、取るのよ。あたしにはそれが必要だし」

正直に話す。

いいから黙って着いて来て欲しいものだ

「……この呪われてるのが?必要?なわけ…」

「いいから来なさい!」

腕を引っ張る。あぁもう。面倒なのは嫌だわ。

エルもついて来る。

声が聞こえるところまで移動しようとする。


『アンジェ!』

突然、脳内に声が聞こえた。

「っ!ちょっと待って……」

ついてきた2人に声を掛け、シナ達に見つからないように隠れる。

『ルイ?』

『アンジェ!やっと応じたか……。受信は下手くそみたいだな』

ルイが脳内に直接声を届けてくる。魔法だ。

『いつから?』

『3分ほど前から。無視するなよ。それとも取り込み中だったか?』

『まぁ、』

『まぁ、何してたか知ってるけど』

声が重なり言葉を止めた。

知ってるって。

『どういう事よ?』

『今上にいるんだよ。シナのことも見えてる。アンジェ、そこから離れろ。お前を殺そうとした奴がそっちに行くぞ』

上?

上を見上げるが、空には何も見えない。

雲一つない青空だ。

『お前らからじゃ、オレのことは見れないよ……後で合流しよう。だからそこを離れろ。目的地の座標を送る。エルフと竜人も連れてこいよ。そこの奴らの話は魔法でオレが聞いておく。なんなら録音もしとくから』

『……わかったわ。後で色々聞かせてもらうから』

『話すつもりで来てるさ……じゃあ後で』

魔法が切れ、ルイの声が聞こえなくなる。

話している時の、何かで繋がっているような感覚が無くなる。


「なに?何してたの?」

シイが聞いてくるが、今は……ここではダメだ。

「……後で話す。協力者と合流することになったから、付いてきて」

「兄様達は?」

「協力者が何とかしてくれる。話は録っておいてくれるって。色々と話さなきゃ、聞かなきゃ行けない話があるから、録ってくれるなら丁度いいわ

「……ほんとに、信用できるのその人」

「少なくともあなたよりはね」

シイが黙る。

エルも口を開かない。

「会ってみればわかるわ」

彼女ならきっと。シナのことも良くわかってるし。この国に前からいたみたいで、そして嫌っているから。敵になることはないでしょう。おそらくだけど。

……にしてもこの国には来たくないと言っていたのに……。

来なくてはならない様な、何かが、シナやウルにあったみたいね……。

急いで移動する。

あっちはもう着いているだろうし。




「よ。久々。外出るぞ」

門から少し離れたところに、見覚えのない小屋があって。その扉の前にルイはいた。

「外?」

「あぁ、あいつに見つからないようにな……。あいつ、何者なんだ?」

「さぁね。同じ孤児ってことしかわからないわ」

「ふぅん。まぁいい……移動するぞ」

ルイが指を鳴らす。

と一瞬で移動が完了した。ワープ系の魔法、か?

木に囲まれている。森の中?そう言えば近くに森があった気がする。アルケアの近くも森だったし、そこまで離れていないのか?


「改めまして、エルフと竜人さん。オレはルイ。こいつらとは色々あってな。一応、仲間だ」

「エルフ……!?」

「知らなかったのか?」

ルイがシイに指を向け、あたしの方を見て言う。

「隠してたしね」

「ふーん。まぁいいや。そっちも自己紹介してくれよ」

「……シイ。竜人じゃない。半分だけよ」

「半竜人も竜人もそんな変わりゃしないさ」

シイがルイを睨みつける。

ルイはそんなの気にしてない。

「……ねぇ。貴方は何者なの。兄様はどうなっちゃうの……?」

暫くしてシイが聞いた。ルイは普通に答える。

「まーまー不安かも知らないが、オレの相方がなんとかやってくれてるよ。すっごい話してるけどな……どうにかなるだろ。上手くいけばその呪いも外せる」

「色々考えてたんだけど、貴方が来てくれて助かったわ。実際、見つからないように 話を聞くなんてエルにしか出来なかっただろうし、下手したらそのまま殺されてたしね」

「相方から手伝ってやってくれって、連絡入ってな……」

「この国のこと、嫌いだったんでしょ?何かあるの?」

とりあえずルイの話を聞こうとする。

向こうの4人ー多分今は5人だーの話が終わらないと、何を話していたのか聞けないだろうし。それにもしかしたら、聞かずとも、何を考えてシナとウルが行動したのかわかるかもしれない。

……ルイスのことは、わからないけど。

「……あぁ、合流したな……ルイス、多分操られてるぞ。目の色が違う…」

質問に答えることなく、ルイが現状を報告する。

操られてる…?

「……呪いに近い…魔法だな。簡単に解けそうだ……が、あいつに近づくのがめんどそうだな……」

ぶつぶつとルイが言う。

こっちの事は無視?

「どうする、アンジェ」

「何を?」

ゆっくりと顔を上げて、ルイは言った。

「あいつを殺すか、どうか」

次回→3月19日 21時(投稿者の都合によりいつもより1時間遅れての更新となると思います。ご了承ください)


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