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少女と呪石とほどほど人外  作者: 宮居/四葩
第2章
26/80

025 夢現視

担当:宮居

「じゃあ、ウル、お願い」

部屋を移動した。どこかの空き室。

たまたま入った部屋が空いていたわけない。先に調べておいたのだろうか…?

「あぁ……dream.open」

ウルが魔法を唱える。

「呪識。」

シナが呟くとウルが作った空間の色が変わる。形も、円形のものから扉へ変わった。

「話すより、見てもらった方が早いかと思って」

そう聞くと、あたしは意識を失った。


目が覚めると、そこは広い草原だった。

遠くに木が見える。とても大きな一本の樹。

近づいてみよう……。

ゆっくりと樹に近づく。

…話し声が聞こえてきた。

「この子ここにいて大丈夫なの…?」

「あぁ…大丈夫だ、安心しろ…あぁ、守るよ」

人が2人に……子竜……?

次の瞬間、視界が暗転する。


「あぁ……なるほど」


目を開けると、あたしは空にいた。

「魔法って便利ね……あとは誘導してくれるかしら?」

下に3人の子供たちがいる。場所は先程と同じような場所だ。

一本の大きな樹。

女の子が2人男の子が1人。

「……もう少し、離れようか」

1人の女の子は泣いているようだ。恐らく……こちらがシナ。隣にいるのがルイで、男の子がウルだろう。

よく見るとシナは綺麗な紫色の石を持っている。

ウルはドラゴンを抱いていた。

「行くよ……」

ルイが言う。2人は頷く。

立って、樹に向かって礼をして、3人は歩きだした。


「これだけ離れれば大丈夫かな」

何十分と移動して、あの樹が見えないくらいのところへ来た。

「そうだね……」

そうシナは呟いて、紫色の石を落とす。

辺りが光に包まれるー……


「流石ね」

そこには小さな町が出来た。壁も建っている。

四角い形の小さな町。恐らくこれが、この国の始まりなのだろう。

「お母さん、見つかるといいね」

ウルがドラゴンに話しかける。

バァウとドラゴンは鳴いた。


そこから時は、早送りに進む。


森に迷った人を救ったり。

迷子のドラゴンをまた助けたり。

町を住みやすいようにしたり。

剣の腕を磨いたり。

魔法の練習をしたり。

呪いをうまく扱えるよう特訓したり。


町はいつしか、大きくなっていた。


人も、ドラゴンも増えた。

今の国と同じ大きさだろうか。中央に壁は建っていない。

ドラゴンと人が共存しているー……


3人組だったのが、いつの間にか4人になっていた。あれが誰だかわからない…

見たことあるような……ないような…

遠い昔に、会ったことあるようなー…


視界が暗転する。

国は火の海に包まれていた。

とても大きなドラゴンが暴れている。頭の上に見えるのは……人?

人がドラゴンの頭の上に乗っている…?

見たことある顔だ。この国に来てから……。



コーネリア……?



4人組は逃げている。向かう先はお城のようだ。

ウルが王に話をしている。

王の足元には魔法陣が。

それを囲むように4人は立つ。

目をつぶってーー……


目を開けると辺りは静かになっていた。

外を見る…大きな壁が、国の真ん中に建ったようだ。

「ーー!」

ルイが誰かを呼ぶ。名前はうまく聞き取れなかった。

魔法陣があった場所で、女の子が倒れていた。

ルイが名前を呼んでいるようだが……うまく聞き取れない。何度も、何度も叫んでいる……






「ごめんね、アンジェ」






騒がしい音が聞こえて、目が覚めた。

あたしたちが泊まっていた宿だ……いつの間に?

……外が騒がしい。何があった?

それにエル、ウル、シナはどこに行った?

体を起こす。なにかの紙が落ちた。

拾って見る。シナの字だ。


『ごめんねアンジェ。開始地点は、選べないの。じゃあまた後で。生きて会いましょう』


読み終わった次の瞬間、

「早く逃げてくださーい!建物の外へ!早く!」

声が聞こえた。知らない声だ。

あたしは扉を開ける。

「あっつ…」

「嬢ちゃん!こっちだ!こっちに逃げろ!」

ふっと左を見るとおじさんが手招きしていた。

頷いてそちらへ駆ける。

「嬢ちゃん大丈夫か?なんだってまた……」

「わからない、何もわからないの…」

「……そうか……とりあえずこの建物から出よう」

おじさんの後についていく。

何故かこの人の行く道は火にやられていない。

安全に外へ出ることが出来た。

「アンジェ!」

そう遠くないところからあたしを呼ぶ声が聞こえた。

エルだ。

「エル……」

「大丈夫アンジェ…?」

「えぇ、助けてもらったから……あれ?」

ふっと振り返ると、おじさんはいなくなっていた。

「さっきの人は……」

「どうしたの……?」

エルが不思議そうに、不審そうに、こちらをみてきいてくる。

「……大丈夫、何でもないわ。ところで、シナは?」

「わからないんだ…火が放たれた時には部屋にいなかったから、怪我はしてないと思う」

「あたしはどうやって宿には戻ってきたのかしら…」

呟きをエルが拾う。

「シナとウルが送り届けてくれたんだ。それから2人でどこかへ行ってしまって、帰ってきてない」

「それは何時間前のこと?」

「3時間くらい、かな」

あたしはその時間眠って、彼女達の過去を見ていたのか……。

因縁だかなんだは結局よくわからなかったし、宿は燃えてて危うく死ぬとこだったし、散々だわ。

開始店は選べないって書いてあったけど、もう少しあとの話なのかしら。


まぁでもとりあえず

「……シナとウルを探さなきゃ…」

まだわからないことが、聞きたいことが、沢山ある……。


遅くなって申し訳ない…スランプ?みたいなのに陥ってました。


next→2月19日 20時

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