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嘘臭い笑顔
うむ、思っていた通りきな臭い奴だったな。
「私、あいつ嫌い。」美少女を睨みながら万里は言う。
「どうしたの?万里がそんな事言うなんてめずらしいね」驚きながらそう尋ねると、
「笑顔が胡散臭い。」と言う。おーい、美少女初っ端からばれてんぞ。もっと演義上手くなれ。それじゃ男騙されんぞ。
「おーい、お前ら静かにしろ。転校生も来たことだし今日の1限目は自習にする。」
「せんせー、転校生を理由に授業サボりたいだけでしょ~」
「まあ、俺達的にも有難いけどよ」と笑いながらクラスメートが話す。
「何言ってる。その通りだ。」胸を張って答えるダメ教師。
「それでも、教師かよ」
「そうだよ、左せんせー」
「でもそこが先生の良い所じゃない?」と楽しそうに言う生徒達。
「はいはい俺の事はどうでも良いから転校生に質問でもするんだな。これでHRを終わりにする。以上だ。」そう言って教室を出て行った。