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肉食獣
「じゃあ、安藤の席は、相沢の隣な。相沢ー手ぇーあげろー」かったるそうに言う。
「てか、先生が教えりゃ良いだけじゃねーか」うざったそうに言い放つ。
「今口答えした奴が相沢だ。早く席につけ。」
「はい」ゆっくり相沢の方へ歩いていく。
「よろしくね。相沢君」微笑みながら答える。
「てめぇと仲良くするつもりはねぇ」うざそうに言う。
今発言した彼は相沢 彼方という。所謂ヤンキーと言われている。まぁ彼の見た目がそう思わせているのだが。肩まで伸びた赤い髪に白色のメッシュが入っており目つきは鋭く目だけで人が殺せそうだ。まあそう思われているだけで実際にそうではないのだが、まあ自分あことには関係ないので言わないが。
「そんなこと言わないで仲良くしてね」困ったように微笑みながら答える。
うむ、普通の人間が見たら不良にも優しい美少女という構図なんだろうが私には分かる。行動こそは優しいが目の奥がギラギラしている。肉食獣のようだ。これは完全に相沢を狙っている。しかも周りに反感を買わないように不良にも優しい優等生を演じるようだ。