1/7
転校生、現る
え~ゴホン。自己紹介をしたいと思います。九条 朱里といいます。岬高校に通っています。2年Aクラスです。今もどうでもいい人生を適当に過ごしています。なんと今日転校生が来るそうです。女子だそうで男子がソワソワしています。
「ねぇ~朱里?どんな子がくると思う?」
彼女は私のクラスメイトで春風 万里。結構サバサバした性格で楽なので結構仲のいい部類だ。
「え~、めんどくさくない奴ならなんでもいい。」とめんどくさそうに答える。
「朱里はそればっかだな~」笑いながら万里が言う。
「仕方がない。それが私だ。」きりっと眉を上げながら答える。
「も~朱里たっら~」笑いながら答える。
私のめんどくさがりを知っていてそれでも付き合ってくれている。うむ、有難い限りである。