第二話 6時間目の理科
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「おい。おきろ。」
この声は.....
「お前また授業中寝たな。」
「いや、今回は仕方ないんだ!飯食った後5時間目が体育でいまの6時間目も理科だけど自習だったし!!」
「まぁ今回は41分あるからな。」
「この前はまあまあひどい目にあったぞ!!!?!?」
「でも、成功したじゃねーか。」
「.......まぁな...」
「今回の任務表だ。」
「え?毎回変わるの?」
「そうだ。お前の寝てる間に起こってることとリンクしてるからな。」
「なるほどね。」
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任務表
・新東京タワーの窓ガラスふき(7000円)
・警察の特殊部隊になりテロリストを殲滅する(15000円)
・スーパーのタイムセールで特売のカレールーを購入(200円)
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......やっぱりロクなのがねぇ!!!!!!!!
新東京タワーって!!また高い所かよ!!!!!嫌だ!!!!!!!!!
となると、テロリストかタイムセールか........
テロリストってことはバイオテロとかかもしれない....爆発かもしれない............
.........こわ!!!!!!!!!!!!!!!!
....じゃあタイムセールか...?
200円だもんなぁ.....
「.........じゃあ........テロリストで....」
「怯えるな。大丈夫だ。死ぬわけじゃない。」
「でも痛いんだろ?」
「かなりな。」
「......せめて、テロの状況を教えてくれ!」
「仕方ないな。とある銀行にテロリストが立てこもったんだ。テロリストの要求はその銀行の全資産、及び逃走用のヘリだ。テロリストは6人、人質は全員確保済みだ。こちらの特殊部隊は4人構成の2チーム、計8人だ。テロリストは20分以内に要求を聞かない場合は銀行から半径500m以内に新型のウイルスをまくといっている。」
.........ほらみろ、バイオテロだ......
「わかった。ようはそいつら全員を無力化すればいいんだな。」
「そうだ。新型のウイルスは時限爆弾と同じ仕組みだが、2チームの内お前と別のチームが処理にまわる。だからお前は敵の無力化に専念してくれ。」
「わかった。今回は弁当もうないぞ?」
「あぁ、失敗した場合か。これだけは気を付けろ。今回の様な任務の場合、失敗すると取り返しのつかないことになる。」
「実際に新型ウイルスがまかれるということか?」
「そうだ。」
「わかった。」
「ほらリミッターだ。つけろ。」
「あと37分か。」
「よし。では、転送するぞ。」
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....わ!!!重たい!!!
あぁそうか、防弾チョッキか。
....うおぉ....本物のサブマシンガンだ....
いままでバイオハザードでしかみたことないよ...
「それでは銀行内に潜入する。A班は新型ウイルス散布の機械の解除、B班はテロリストの無力化だ。」
教官か?
「それではまずA班、2階に仕掛けられたウイルスの解除に向かってくれ。」
おお、A班がはいっていった。
「おい、新入り。そんなに緊張するな。」
....俺、新入りと入れ替わったのか...まぁ経験者と入れ替わって頼りにされるよりましか。
「は...はい..。」
「もっと声だせ!!!!!」
「はっはい!!!!!」
「よし、その意気込みだ!」
はぁ....帰りたい.....
「それではB班、フロントに向かい敵の無力化をおこなってくれ。」
「「「「了解!!!」」」」
って早い!走るの早い!!!こんなに重いのに!!!
「おい!新入り!!!遅れるな!!!!」
「はっはい!!!!!」
くそっ!!!体育の後なのに!!!!!
ばばばばばばばん!!!!!!!
銃撃戦始まった!!!!?!?!?!?
「ぐはぁ!」
.....さすが警察の特殊部隊だな....うまい...
もう2人倒した....
「新入り!!!お前も隠れろ!!!!!」
「え?」
どおおん!!!!!!
「ぐはぁ!!!!」
イッテェェェェェェェェェ!!!!!!
なんだ!!!!?!???爆発?!?!?敵が手榴弾投げたんだ!!!!!
イテェ.....
「大丈夫か!?」
「は...はい....」
「閃光弾を投げる。目を閉じて、耳を塞げ。」
「..はい。」
.....パパン!!
「うわぁ!!!」
敵が怯んだ!!
いまのうちに!!!!
ガガガガン!!!!
!?!????反動が強い!!!思ったところに当たらねぇ!!
「新入り!!!もっと腰いれて撃て!!!訓練してきただろうが!!!!」
してねぇよ!!!!!!
......とかいってるうちに4人も倒してる....
すげぇ!!!
「新入り!!!!!避けろ!!!!!!」
「え?!!!!!!!!!!!!!つぅ!!!!!!」
ぐう!!!!!!ああぁ!!!!
撃たれた!!!!!!防弾チョッキあるから弾は当たらないけど、威力凄すぎるだろ!!!!
くそ!!!!!くらえ!!!!!!
がががががががん!!!!!!!
「どわぁ!!!!!!」
ばたん!!!!
?...!!!!倒した!!!!
やった!!!!
「いいぞ新入り!!!!」
「はっはい!!!!!」
ピロリーン
お!リミッターが青になった!!!よし!!全員倒したんだな!
あと8分もある!!!
とりあえず帰ろう!!!
ポチッとな
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「お帰り。早かったな。」
「あれ?なんでもとに世界にもどらねぇの?」
「あと7分残ってるからな。」
「そうなんだ。」
「どうだった?」
「あぁ...テロリストね....弾はイテェし、手榴弾はくらうし、サブマシンガンの反動はでかいし!!!!!!!!!!!」
「まぁ、成功したからいいじゃねーか。それにお前が倒した敵が新型ウイルスのスイッチを持ってたんだ。お前が倒してなかったらウイルスがまかれてたかもしれない。」
「そうだったのか....ならよかった。.....そーいやお前は誰なんだ!!!そしてここはどこだ!?!?夢か!?!?」
「お前はいままで17000円稼いだ。10000円でレベルが1上がるんだ。だからお前はいまレベル2だ。レベルが5になれば教えてやる。」
「.......わかった。せめて名前を教えてくれ。」
「名前はない。暇を持て余した死神さ。」
「え!?死神なの!?!?」
「詳しくはまた今度だ。もう時間だぞ。」
「....わかった。じゃあな。」
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その日の晩のことなんだけど、ニュースみてたら「テロリストが銀行に立てこもって新型ウイルスがまかれかけた」って報道があったよ。
「警察の特殊部隊の活躍により阻止された」だって。