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一人百物語

中古車

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/20


ある日、中古車センターの前を通りかかると、展示されている自動車のそばに小学低学年くらいの男の子の姿が見えた。

何の気も無くその前を通り過ぎた。

そしてふと振り向くと

いましがた通り過ぎたところに、男の子の姿はなかった。

あたりを見回したが、やはり姿は無かった。

どこかへ走り去ったとしても、後ろ姿くらいは見えそうなものだった。

物陰に隠れているのかなとも思ったが、男の子がいた車の前輪あたりの気配を見て

(ああ、そうか。あの車……)

と思え、そのまま立ち去った。




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