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  作者: OBOn


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9/37

〜文化祭はみんなキラキラしてて好きです〜

~主な登場人物~


・野村由紀


不思議ちゃん

中一

身長165センチ

星座はインフルエンザ

血液型はクワガタ

好きな食べ物はない。甘ければなんでもいい

不思議すぎて、一人でいることは多い


・西田義隆


主人公

中一

身長145センチ

星座は水瓶座

血液型はA型

ただ単にコミュ障

虫苦手だが、触れられなくはない

ただ、虫触ると、つぶしそうなので、掴めない、触るのはできる、手のひらに載せるのも、手に這わせるのもできる

精通は小四

文化祭当日だ。

文化祭当日である。

一緒に回る人もいない。

ひとりぼっちだから当たり前か。

どこかのクラスに入っても一人で射的やスーパーボールすくいをしなくてはいけなくなってしまう…。

どこかの出店で食べ物を買って、人気のない物陰で、こっそり食べるか…。

そうしよう。

「あっ、にしたしゃん♪」

「え、あっ、のっ…野村…」

「ほんなところではにしへんの〜⁇ふんかさいだほ〜⁇」

そう言う彼女の右手にはかき氷、左手にはトルネードポテト、咥えているのは唐揚げ棒、ついでにクラスで作ったTシャツも着ていて全力で文化祭を楽しんでいる様子だった。

(クラスTシャツかぁ…僕なんかが着て、クラスの士気を下げるわけにはいかないから、教室のロッカーに置いてきたなぁ…)

「い…いや?まぁ?なんか?色々回ってたら?ちょっと疲れちゃって?人の少ないところで休もうかなぁ…?…なんて…」

「一人で⁇」

(うぐっ…別にいいじゃないか…一人でも…)

「…う…ん…」

「ふーん…」

野村は僕に向ける視線を頭から足元まで二往復させた。

今、僕は野村にどんな目で見られているのだろうか、ぼっちを見下すような冷徹な目で見られているかもしれない。野村の顔が見れない。

「ねぇ、プリン買ってよ。100円だよっ」

「カッ…カッ……」

カツアゲだぁー!

というか、まだ食う気なのか。野村よ。

いや、でも、こーゆーのは、勢いに負けて払ってはダメだ。たとえ野村だとしても。一生永遠ずっとカモとしてパシリとかにされて金を払わせられ続ける。絶対嫌だからな。たかるな。僕に。

「なぁに⁇カッ…カッ…ってぇ〜。カカオ⁇チョコおいしいよねぇ〜」

野村はくすくすと笑う。いや、あざわらってるのかもしれない。僕みたいなやつはいつでも簡単にパシリにできるんだぞって小馬鹿にしている笑いなのかもしれない。

「えっ…遠慮しておく…」

「えぇ〜」

野村はがっくりと肩を落とした。

そう落ち込まれると少し困る。

野村をよくみると腕にstaffと書かれている腕章が巻きついていた。

「え?あっ…ばっ…売店の店員だったのか」

「そうだよぉ…」

そうなのか…。ということは、かき氷とかトルネードポテトとか他の出店の食べ物を食いながら、自分の店の食べ物を売ってだということだ。どういうことだよ。なんとも恐ろしいやつだ。野村。

「あ…や…ごっ…ごめん…てっきり…恐喝されてるのかと…お詫びに一個…いや…二個買う」

「やったぁ‼︎…ってえぇ⁉︎酷い‼︎」

傷ついたぁ~。とか言いながら、ケラケラと笑う野村。

「というか…なんでこんなところでプリンなんか売ってるの?うちのクラスが売ってるのは確か…たっ…たい焼きだったはず…」

「え⁇あぁ〜一組の手伝いしてたぁ〜」

「な…なんで?」

「暇だったから」

???

やっぱり野村は不思議で変わっている。よくわからない。

「ねえ‼︎一緒に文化祭回ろうよっ‼︎」

「え?いやいや、いっ…一組の売店の手伝いは?」

「あぁ〜まぁ、私が勝手に手伝ってるだけだし、いつでも抜けられるよぅ〜」

いや、でも…。

「え…そんな…って…えっ…いいの…?」

「私も一人だしっ、西田がいいのなら‼︎ねっ‼︎」

「僕は…うん…」

断れるわけがない。

だって多分僕は…

「うんうん、好きな子と一緒に文化祭回れるんだぞぉぅ~。その感想はいかがですか⁇西田さんっ」

野村は僕の口元にエアーマイクを握った手を寄越してきた。


「……違います」


「照れちゃってぇ〜あはは」

(…なんか、本当に…冗談だよな…?)

まだ気づきたくないと思う僕なのだ。



野村と一緒に文化祭を回ることになってから十分。

早速はぐれた…。

(…どこ行ったかなぁ…飽きられてどっか行っちゃったのかなぁ…まぁ、僕つまらないし…野村も野村で不思議ちゃんだしなぁ…)

五分くらい探していると、

「あっ、あー‼︎見つけたっ、おーい、西田ぁ‼︎」

と声が聞こえた

声の主は野村だった。

屋台でわらび餅を買っている途中らしい。

買い終わったらしい野村は僕のもとに走って近づいてきた。

「これ〜買いすぎちゃって〜食べきれないかもだから〜あげるっ‼︎」

野村は両手に持っているわらび餅入りのパックを一つ僕に渡してきた。

「えっ、いっ…いや…いいよ…だって、前もカニ雑炊もらったし…僕ばっかもらうのはなんか…申し訳ない…」

そうだ。僕は前もカニ雑炊をもらったのだ。

「あーそっか、ごめんね、私、そーゆーとこ気を使うのが苦手で…」

野村を落ち込ませてしまった。

野村は自分を気を使うのが苦手というが、僕も同じだ。

素直にわらび餅を受け取れば良かった。

「あっ…あー!じゃ…じゃあっちょっと待ってて!」

「えっ、うん、わかった」

僕は屋台に行って、わたあめ買ってきた。

「こっ…これなら…砂糖だけだし…あんましお腹にたまらないし…」

「え…」

「こ…交換してくれる?」

「いいの⁉︎」

「…うん」

「でもでも、大きいから、やっぱ全部は食べれない…からさ…一緒に食べよ…⁇」

僕はちょっとずつちぎって食べた。

野村はバクバクと大口を開けて食らっていた。

(本当に…全部食べれないんだよな…?)

結局野村が八割くらいを食べてしまった。

僕もありがたくわらび餅をいただこう。

「美味しい…」

「良かったぁ………はっ…気ぃ使ってない⁇…大丈夫⁇」

「ぼっ、僕は甘味の中で一番わらび餅が好きなんだだから本当はすごく嬉しいんだあっ、ありがとう」

(…若干早口気味になってしまったか…?)

否定するのに焦って、またもやキモい行動を…!

「私もわたあめ好きなの‼︎ありがとうっ‼︎」

野村は笑顔で感謝を伝えた。

つられて僕も笑顔になってしまう。

(…………違う…僕は…違う…)

「ねぇ、もうはぐれないようにLIME教えてっ」

「えっ、あっ、えっ、えっと?え?おっ、うん?へ?」

「キョドりすぎ、キョドりすぎ」

野村は大笑いをしてくれたが、すごくキモかったと思う。

「…僕なんかが…いいの…?」

「なんで⁇はぐれないようにするだけだよ⁇」

「あぁ…まぁ…そうか…」

(うわぁああ…きっつ!恥っず!消えたいぃ…)

「はいQRだして‼︎読み込むから‼︎」

「はい…」


「ありがとうっ‼︎これで、ずっと一緒にいれるねっ」


(………なんか、もう…わざとじゃない…よな…?)

「あっ、ぶっ、文化祭の間ねっ⁉︎」

流石に野村も自分の発言がまずいと思ったのか、そっぽを向いて、黙ってしまった。


僕はどうしたものだろうか。


とりあえず僕もそっぽを向いて、黙ってみた。



『やほ、義隆』

『何故僕を下の名前で呼ぶ』

そんな僕の問いかけも無視して野村は聞く。

『義隆は⁇』

義隆は⁇とはどう言う意味なんだろうか。何を聞こうとしているのかがわからない。


夢の中まで野村は不思議だ。


ん?夢の中?


「んぁ?」


目覚めると、最初に目に入った情報は自分の部屋の天井だった。

そりゃあ、さっきまで寝ていたんだから、当然だけど。



文化祭二日目だ。


何故か、二日目も流れで、野村と一緒に文化祭を周ることになった。

「ねぇ、私、今日西田の夢見たよ」

野村は夢自慢を僕にしてきた。

「あぁ…そぅ…なんだぁ…」

僕も野村が今日の夢に出てきたと言うのはキモいのでやめておこう。

「夢に出てきた相手は自分のこと好きらしいよ。授業でやった」

ふんす‼︎と授業でやったことを覚えているぞアピールをする野村。

「そっ…それは古典の物語の中だけの話だろ…今の時代、そんなの当てにならない」

「そ」

そんなの当てにならない。

だって、実際、野村は僕に対してミジンコほどの興味もないだろうからだ。

だって、明らかにサイズの違う靴を間違えられるし…僕を放っておいて、どっか行くしぃ…。

カニ雑炊とかわらび餅はもらったが…。

妙なことを考えるな。僕。

大抵裏目に出るんだ。

でも、相手が夢に出てくると言うことは、本当は自分が相手のことを夢に見るほど好きということなのではと思う。深層心理だとかなんとか…。

でも、それも違うはずだ。

根拠は、それはまぁ…うん…違うはずだからだ。


どちらにせよ、なんで夢に出てくるのが野村なんだ。



文化祭二日目も二人で射的や輪投げをして、わたあめもわらび餅も買った。

「楽しかったあっ‼︎」

「うん…ありがとう」

「うへへ…」

(…はっ…!曖昧な返事をしてしまった…これでは楽しくなかったと言っているようなもの…えっと…えっとぉ…)

「…のっ!…むら…のおかげで楽しかった…から…ありがとう、って意味でェ…」

僕は笑顔を作って言った。

(なにを僕は生意気に解説を!)

「もっ…もぅ〜知ってるよぅ。ふふっ。西田は正直だなぁ〜」

…あぁ……僕は…きっと…もう…とっくに…バレている…。



家に帰って、寝る準備も終えてしまい、後は眠るだけだ。目を閉じて眠ろうと試してみたが、なかなか寝付けず、仕方なく脳内反省会を開くことにした。


うーん。


唐突にいなくなった不思議ちゃん…即座に僕を見つけた野村…買いすぎて食べきれないはずのわらび餅…野村にほぼ全部食われたわたあめ…交換したLIME…。


「………………ないよな…それは…ない…」

全部偶然の産物なのだ。


(でも、もしかしたら?ありえるかも?って?思うのも?…………………キモいか…キモいな…)

淡い期待を抱きながら、キモい僕の脳内反省会終わり。

もう寝よう。とりあえず寝て起きて、冷静になってからまた考えよう。

………。

……。

…。

「楽しかったなぁ」

眠ると決めたはずなのに自然に余計な言葉が口からこぼれ出ていた。

そうか。やっぱり楽しかったのか。僕は。

改めてその事実を再確認したことで僕は目が冴えてしまった。

読んでいただきありがとうございます…✨

文化祭は良いですね…✨

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