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  作者: OBOn


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〜居残ってテスト勉強するなんてエライ!〜

~主な登場人物~


・野村由紀


不思議ちゃん

中一

身長165センチ

星座はインフルエンザ

血液型はクワガタ

好きな食べ物はない。甘ければなんでもいい

不思議すぎて、一人でいることは多い


・西田義隆


主人公

中一

身長145センチ

星座は水瓶座

血液型はA型

ただ単にコミュ障

虫苦手だが、触れられなくはない

ただ、虫触ると、つぶしそうなので、掴めない、触るのはできる、手のひらに載せるのも、手に這わせるのもできる

精通は小四

二学期の中間テスト週間が目前に迫ってきた。

今日もなんて事のない日々のうちの一日…とは言ってられない。

小学校の時のテストと同じようなものだろうと高を括り、一学期、舐めてかかったらボコボコ(163位/165位)にやられたのを忘れてはいない。

一昨日からテストが終わるまでの二週間、学校の教室は夜六時まで自習室として開放される。

ワースト3を脱するために、僕も今日から利用するつもりだ。


放課後、掃除が終わり、トイレに行ってから、教室に入ると、野村がいて、いつになく真面目そうな顔で目の前の問題を解いていた。

(へぇ…意外と真面目だなぁ…)

見つめても全然気づかないから、面白くなってしばらく見つめていた。

その時僕はハッと気づいた。

(あれ?今の僕キモいのでは?コミュ障だからって話しかけもせずに、女子の顔をじっと見つめる野郎の僕って絶対キモすぎないか?)

(…まぁ、気がついてないようだから良かった…)

と、瞬間野村が頭をこちら側に回し始めた。

(やっべ!)

ギリギリ目は合わさずに、視線を逸らすことはできたものの、頭の方向を思いっきり変えたところは見られたかもしれない。

そう思うと、集中できない。

(……いかんいかん……勉強しよ)

と思ったが、もう一度野村の方をちらりと見てから、勉強用具を取り出し、己のキモイ一面に気づき、勝手に少し傷つく僕なのであった。



六時になった。

辺りを見回すと教室に残ってる偉い人間は僕と野村の二人だけだった。

片付けするかぁ。

僕は身の回りの片付けをしながら、野村の方を向くと、勉強がノっていて六時になったことに気づいていないのか、一向に勉強をやめる気配がない。

最後に教室を出て行く人は鍵を閉めて帰らなくてはいけない。

どうしたものか。

というのも僕は人に話しかけるのが苦手だ。

特に女子には。

つまり僕は勉強に集中して下校時間に気づかない野村に話しかけることができないのだ。

このまま教室にいては、巡回してきた先生に見つかって怒られてしまう。

(ここは僕だけでも帰ってしまおうか…)

そう思い、教室を一度出た。


だけど、僕は知っている。


独りで叱られる時の寂しさを。罪悪感を。孤独ゆえのあの絶望感を。

僕は教室に戻って、自分の席に着き、勉強用具を鞄から取り出し、机に問題集を広げた。

(野村が下校時間に気づくまで、勉強するだけだ。大丈夫。すぐに気づく。最悪先生が来て叱られても、二人なら怖くない。怖くない。怖く…ない…大丈夫だ。大丈夫…)

(いややっぱ怖いヨォお…)

(いやいや。漢西田覚悟を決めて………………………………でも、よく考えたら、なんで僕は野村のために叱られようとしてるんだ?なんかだんだん腹が立ってきたぞ……………野村も野村だ早く気づいてくれ!)


と、ふと野村の席を見ると、そこには野村がいない。


(の…野村よ…先に帰ったってのか…僕がせっかく待ってやったってのに…ええい、もう僕も帰ってやるっ!)


「先生来ちゃうよ⁇」


野村はいつのまにか僕の隣にいて、耳元でそう囁いていた。

「へあっ…へっ⁇」

「六時に部活も終わって、先生その後片付けしてからくるからさぁ、もうそろそろ来ちゃうんだぁ」

時刻を見ると六時二十分。

「ふっ…ふっ、ふーん、まぁ、知ってたってゆーかなんとゆーか…」

なるほど先生が来るまでのタイムラグがあったから、勉強してたのか。

(知らなかったぁあ…恥ずかしっ!野村は僕が守るっみたいなことしてた僕恥ずっ!てか、僕の行動よく考えたら、野村が帰るの待ち伏せして監視してたのと同じ!?僕キモッ!帰りたっ!てか、帰ろっ!)

「そっ、それじゃ僕っ、帰るからっ!」

そそくさと帰る準備を整え、カバンを持ってその場から逃げようとする僕。

「あー待って、西田」

「えっ?はい…」


「はいこれ」


そう言って野村が寄越してきたのはあったかい缶に入ったカニ雑炊。

(こんなの、今の季節(夏)にどこに売ってるんだ…)

やっぱり野村は不思議だ。

「差し入れっ‼︎お疲れ様ってことで‼︎じゃっ、また明日ねっ‼︎」

野村は教室を出て行った。

「あっ…ぁりがとぅ…」

その言葉は野村に聞こえていたのかはわからない。

僕はカニ雑炊のプルタブを引いて開け、一口飲んでみる。

(…あっつっ………………………………………帰ろ…)

僕が教室から出ようとすると、そこでちょうど先生と鉢合わせした。

僕は結局一人で叱られた。



中間テストが昨日終わった。

四時間目にテスト結果が返ってきた。

結果は101位/164位。

僕は少し順位があがった。

それよりも大切なことがある。

そう、前回から一人だけ全体の中間テスト受験者の母数が減っている。

そして、その減った人は誰なのか僕は知っている。

他の誰でもない、野村だ。

中間テストの最終日から一日前のテストの日僕は野村と二人で六時まで自習できなかった。

野村は六時まで教室に残らず先に帰ってしまったのだ。

僕は偉いので、一人でも六時まで自習をしていたが。

その次の日野村は学校に来たが、最後の科目の数学を受験せずに、早退で帰ってしまった。


体調が悪かったのだろうか。


でも、今日は、野村は学校に来ている。

野村は特に変わったところはなく、顔色も良い、いつもの不思議なオーラを放っていて僕には全く野村のことは読めない。

別にどうでもいいことだ。

ただのクラスメイトの出欠なんてどうでもいい。

僕は考えないことにした。

読んでいただきありがとうございます…✨

どうしたんだ野村…。

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