〜寝落ち通話はするもんじゃない。携帯のバッテリーがめちゃ劣化する〜
~主な登場人物~
・野村由紀
不思議ちゃん
中一
身長165センチ
星座はインフルエンザ
血液型はクワガタ
好きな食べ物はない。甘ければなんでもいい
不思議すぎて、一人でいることは多い
・西田義隆
主人公
中一
身長145センチ
星座は水瓶座
血液型はA型
ただ単にコミュ障
虫苦手だが、触れられなくはない
ただ、虫触ると、つぶしそうなので、掴めない、触るのはできる、手のひらに載せるのも、手に這わせるのもできる
精通は小四
ピロン♪
野村からのLIME。
「ねぇねぇ、西田もう寝ちゃった⁇」
時間を見ると、十二時三十二分。
十一時に勉強会通話を終えて、野村はもうすでに眠っている時間のはずである。
「なんで起きてるの?良い子はもう寝る時間です」
「私が質問してるんだから、それに西田は答える‼︎」
「起きてるよ(?)」
「なるほど。い~けないんだ〜いけないんだ〜西田は悪い子なんだぁ~」
「野村も悪い子じゃんか」
「へへへ」
「どしたの?具合悪い?」
「あーあのね⁇」
「うん」
「怖い夢見たから電話繋げたまま寝ても良い⁇」
珍しいな。
「うん」
ピリリリリリとスマホが鳴る。
電話に出ると、野村が出た。
「お…おぉ〜西田ぁ‼︎夜遅くに悪いねぇ〜‼︎」
なんなんだそのいかにも不自然な言い方は。
というか悪いと思っているなら、声量を控えめにしてほしい。
ただいまの時刻は十二時四十分である。
ビデオ通話ではあるが、野村の部屋は明かりを消しているらしく、画面に映っているのは黒一色の真っ暗な空間だけで、野村の顔は見えなかった。
「いやぁ〜助かったぁ‼︎このままだと泣いて震えながら、夜を過ごさなくっちゃならなくなるところだったんだぁ‼︎」
「んなわけ。ただの夢だし」
「何で⁇ホントだよ⁇」
「どんな夢だったの?」
「……っとねぇ…ふふっ…何だったかなぁ…どんな夢だったかなぁ…うーんと…うーんとねぇ…」
野村が突然しどろもどろになった。
「なんだよぅ…」
「あー思い出したかも…確か…」
「うん」
「にしだが……いなく……なるゆめぇ……」
野村の声が尻すぼみになっていったのが聞こえた。
「野村?おーい野村?寝ちゃった?」
「………」
返事がない。
眠ってしまったのかもしれない。
だから
電話越しにヒックヒックとしゃくりあげた野村の寝言が聞こえているのも気のせいなのだ。
そういうことにしておこう。
…………………………………どうせ眠っているのだ。
「………僕はここにいる。電話越しだけど、今日はそばにいる。どこにも行かないし、どこにも行きたくない。他に行く宛なんて見当もつかない…」
………………………どうせ眠っているのなら、深夜テンションに入った僕が、こんな恥ずかしいことを言っても聞こえてないのだから、セーフではないだろうか?
「………………ッさっ……最近は……ずっとそばにいたいとさえ思うくらいなんだ!…野村の隣が一番居心地が良くて、心臓の鼓動がうるさいのに、何故か落ち着く…だから、絶対隣にいる。何年後の野村の人生にだって、僕がいる…って、いや、違う違う…違うな…」
そんなのは全部ただの言い訳。
「本当は…すごくずっとそばにいたいだけなんだ。僕が。僕が寂しいだけなんだ。いつもはそれを正直に言えないだけ。だから…大丈夫…!」
野村のしゃくりあげたような寝言もそれ以降止まって、聞こえなくなった。
「………おやすみ」
もうなんかもう本当にもうなんかあれなので僕もさっさと寝ることにした。
◇
次の日の夜。
ピロン♪
野村からのLIMEだ。
「今日も悪夢見るかもしれないでしょ⁇」
「うん?」
「だから、私がうなされていたら、声かけて起こしてほしい」
僕はそれ以来野村の子守をすることになった。
実際、例えば僕が死んで野村の前から消えていなくなったとしたらどうだろうか。
そんなの死んだ僕の方が耐えられない。
化けて出てでも会いに行きたい。そばにいたい。
そんなあまりにもキモすぎることは死んでも絶対野村に言えないけれど。
お読みいただきありがとうございます…✨
スマホのバッテリーの容量が年々貧弱になってきております…✨




