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  作者: OBOn


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21/37

〜アクセサリーっていいなぁって思います〜

~主な登場人物~


・野村由紀


不思議ちゃん

中一

身長165センチ

星座はインフルエンザ

血液型はクワガタ

好きな食べ物はない。甘ければなんでもいい

不思議すぎて、一人でいることは多い


・西田義隆


主人公

中一

身長145センチ

星座は水瓶座

血液型はA型

ただ単にコミュ障

虫苦手だが、触れられなくはない

ただ、虫触ると、つぶしそうなので、掴めない、触るのはできる、手のひらに載せるのも、手に這わせるのもできる

精通は小四

「ねぇねぇ、そういえばあの指輪ってどこで買ったの⁇」

「ウィーストップ」

「へぇ〜いいねぇ〜。私もなんか自分のやつ買いたいなぁ」

「じゃあ一緒に行く⁇ウィーストップ」

「行こ‼︎」

野村が目をキラキラ輝かせた。



日曜日。

野村とアオンの最寄り駅で待ち合わせした。

アオンというのは、ショッピングモールのことである。

めちゃくちゃいろんな店が入っている。

「やぁ、西田」

今日は、結局僕が先に来た。

野村に対しては、気遣いなど無用だ。

遅れてきたら、怒られるしな。

「じゃあ、いこっか」



集合後十分後またもや野村とはぐれた。

ピロン♪

「野村どこ」

ピロン♪

「ヌコアンド」

僕はしぶしぶヌコアンドに向かった。



「お〜ごめんねぇ〜はぐれて」

「あぁ…別に…うーん…ほんとのこと言うと、まぁ、ちょっと怒ってるけど…大丈夫」

「あっはは…ごめんねぇ…」

「いーよ」


次の瞬間野村は慌てだした。

「え⁇あっ…だっ…大丈夫⁇じゃないよね…私のせいで…ごめんね…ごめんね…っと…たこ焼きでも食べる⁇奢るよ⁇」


野村が辺りを見渡して、見つけたたこ焼き店を指さして言う。


なんで、野村がこんなに焦っているのか、僕に謝っているのかと、しばらく不思議に思っていたら、僕は無意識でいつのまにか目から涙を流していたことに気づいた。


「え…いや…」


そんな様子の僕を見たからなのか、よく見たら、野村もちょっと、目が涙で滲んできている。


なんて説明すればいいのかわからず、僕はしばしフリーズしてしまった。


でも、ずっと黙って泣いているわけにもいかない。何か言わなくては…。


「うん…。そう…。寂しかった…から泣いてるよ」


実際、きっと、泣いていたのはそれだけの理由じゃないのだが…。


自分でもなんて言えばわからない感情だ。


「ごめんね、寂しくさせて」


別に大して寂しくはなかった。


だって、僕はもうすでに知っている。


「手、繋ぎたい」


だからこそ、どうしようもないほど、僕は野村に甘えたくなってしまった。


「いいよ」


野村は一瞬少し驚いたような表情をつくったが、その後弾けるような笑顔になった。


「変な顔」


そんなに僕は変な顔をしていただろうか。



「よくいなくなるよな野村は」

「ごめんね」

「これ、西田に似合うと思って、見てたらはぐれちゃった」

ヌコアンドのロゴが入っているビニール袋を僕に渡してきた。

僕は袋を受け取り、中身をまさぐった。

出てきたのは。


「「ネックレス」」


野村の買ってきたネックレスは黒のリングが一つとシルバーのリングが一つ通っているシンプルイズベストなネックレスだった。

「でも…なんで…」


「今日でしょ誕生日」


「え?あぁ…そうなのか…そっか…そうだわ…」

自分でも忘れていた。

今日は、一月二十八日。僕の誕生日だったのだ。

「お誕生日おめでとうっ‼︎」

「ありがとう…」

感謝の言葉を伝え、左手でネックレスをつまんでまじまじと見てみると、右手に乗せている袋の重さに違和感を感じた。

「なんか、同じの、入ってない?」

よくよく見ていると、同じネックレスがもう一個入っていたのだ。

「あっ、いや、それは…」


「間違えて二個買うなんt…」


野村は繋いでいた手を離して、僕からネックレスを片方ぶんどった。


「間違えたわけじゃないもん」


野村は珍しく少し怒っているように見えた。


「つけて」


野村はそう言って、僕にネックレスを寄越してきた。

「西田のつけてあげるから」


僕は、ネックレスをつけるために野村の背後に回り込んだ。


「ちがぁう」


野村はジト目をして、呪いの言葉を吐く漫画のヘニャヘニャのフキダシみたいな口調で言った。

(違うのか…)


野村は僕の真正面に立って、少し膝を曲げ、自分の顔を、僕の顔と同じ高さに持ってきた。


「こうしたら、同時につけられて、効率的でしょ⁇」


野村は、僕と向き合って、少し屈み、僕の頭がある位置の高さに自分の頭を持ってきて、僕の首の後ろに手を回し、ネックレスをつけ始めた。


戸惑いつつも、僕も野村に同じことをする。


目も鼻も口も全てくっついてしまいそうなほど近い。

なるほどなんかえっちだ。


僕らは、この後もどちらかが言い出したわけでもないのに、また手を繋いだ。



「なんか私たちチャラいね」

確かに僕らの今の格好はチャラい。もうこれはあれだ、不良だ。

ネックレスは黒と銀のリングが通されている。

それに加えて、クリスマスの時のイヤカフも今は二人ともつけている。

ネックレスに通されているリングが僕と野村のものを合わせると合計四つあるのは、理解不能だが、まぁ、それでこそ野村だ。

「おぉ」

僕はテキトーな返事をした。

「チャラチャラブラザーズだ」

「ブラザーズなのか…」

「不満⁇じゃあなに、シスターズ⁇」

「いや、そーゆーことじゃ…」


「じゃあなに」

そういうことじゃないんだよ。



野村に服を選んでもらうことになった。

ミニファッションショーだ。

だけど、なんだよ、この服。

フリッフリのフリフリキュートなピンクフリルの地雷服(黒&ピンク)。

どっからどう見ても女性用の服だ。

コミュ障スーパードインキャ男が着ていい代物では決してない。

サイズは150センチだが…。

「あっはっ‼︎かっわっいっいっじゃっん‼︎」

笑い声を堪えながら、野村は言う。

「笑うな」

何も面白くない。

地獄だ。

そもそも可愛いは禁止だったはずだ。

スマホのカメラでパシャパシャとけたたましい音を響かせながら連写をする野村。

「撮るな」

写真撮ってる時その時間を無駄にしてる理論はどこに行ったのだろうか。

「ひゃあ〜‼︎かぁ〜いぃ〜‼︎ねぇ、今日一日これで過ごしてよ‼︎お願い‼︎」

「やだ」

「えぇ〜なんでぇ〜可愛いのにぃ〜」

野村は頬を膨らませて、むすっとした表情をした。

「どこが」


「笑うとにこ~ってして目がなくなるところとか」


それは僕のコンプレックスなんだが。

しわくちゃな猿みたいな顔になるから嫌なのだ。


というか…


「なんかそれはまた違くない…?話が」


「えぇ〜」


「こーゆーのは野村の方が似合う」

「はぁ…もぅ〜」


不服そうでもあり、嬉しそうでもあり、なんか色々混ざった複雑そうな顔をした。

何でだよ。珍しく褒めたのに。本当に何でだよ。


「はぁ…あああああ…もぅ〜‼︎こしょこしょ〜‼︎」

「へぁっ!?ちょ!やめっ!あはっ!あはははははははっ!ひゃ…ひゃめっ!やめろぉぉおおお!っははは!」

野村は僕の後ろに回り込み、僕の脇腹をくすぐった。たまらず僕は吹き出してしまった。

野村は即座に僕の耳あたりを手で覆い、そのまま僕の頭の向きを九十度上に向けた。

「ほらとってもかわいいよ」


そう言う野村も僕に向けて目がなくなる微笑みをした。


「いや…野村の顔……しか…見えない…」


「なんだよぉ〜見るなぁよ〜」


野村は僕を後ろから抱きしめてゆらりゆらりと嬉しそうに左右に揺れた。


しかし、なるほど。

僕は野村に敵わない。


「ほらわらって‼︎」


野村は僕の口の両端を小指で押し上げた。


「笑えと言われると笑いたくなくなる」


僕は口角を下げて、対抗する。


「あまのじゃくだなぁ〜あっはっは‼︎」


そうやって笑う野村を見ていたら、僕までおかしくなってきた。


「ふふっ…あははっ!」


野村のせいで笑ってしまえる。すごいな。野村は。不思議パワー。


「よっし‼︎これ買おう‼︎」

「いや、野村のサイズならもうちょっと大きめのを…」


「なんで⁇西田が着るんだよ⁇」


「え?」


「え⁇」


結局身長伸びても二人共用で着られるようにと170センチのサイズを割り勘で買わされた。

そんなことされても、もう絶対着ないからな。

お読みいただきありがとうございます…✨

ショタの女装…『イイ』…✨

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