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八十七話

『想定外が発生。対応困難。検索を始めます・・・例外認定。承認要求・・・許可。これより移行を開始。』


「え?意味が何も分からない・・・」


 突然の事にこの像が何をこれからしようとしているのかが全く見えてこない。


 意味不明な状況でその像が僅かに発光したかと思えば少しずつ全体が砂となって崩れて行くのでこれまたビックリ。


「うえぇ!?い、いきなり何?ちょ、何の説明も無しでソレはちょっと・・・」


 どうして?何で?そんな言葉が僕の頭の中を繰り返し反響する。


「・・・何も無くなっちゃったよ。どうすんのこれ?何がどうなってんのかなぁ・・・」


 ボヤキしか口から出てこない。本当にこの像が何故、どの様な意図で名を問うなどと言った事をして来たかが判明しない。


 釈然としない気持ちを抱えたままで暫く待って居ても何らの変化も無し。


 いや、像が砂となったけれども、床に山となったソレも何故かキラキラと僅かな光を上げながら消滅して行くのだから訳が分からな過ぎた。


「え?どうしろって言うのコレ?」


 その砂山が完全に消え去ったそんなタイミングでメーニャが気づいて声を上げる。


「・・・魔王様、扉が出現しました。どうなさいますか?」


 ソレは何故だかいつの間にか出現していたドア一つ。


「うん?どうするかって・・・そりゃ、開けて通ってみようか。もうここに居続けていても何かがこれ以上起きるって感じでも無いしね。」


 さっきの像が一体何だったのかが不明ではあるが、ここでこれ以上待ち続けていてもその答えは得られ無さそうで。


 なので突然に現れたそのドアノブに手を掛ける。慎重に。


 だけどもそこでドアを少し開いた瞬間には僕らは外に出ていた。


「・・・うわ、外だよ。しかも例のボタンの前とか。うーん、ここって本当に意味が解らなかったね最後まで。」


 瞬時の出来事、それこそパッと、意識が一瞬飛んだんじゃないかと勘違いしそうになる。瞬間移動だ。


 ここで確認の為にこの「魔神教会」の扉を開くボタンを押してみた。するとどうにも反応が無かった。


「え?開かない?壊れたのかな?いや、役目を終えて開かなくなったとか?」


 もう一度押せば開くかもと思ったらどうにもダメだった。


 中へと入るのに二度目は無いのだろう。扉が本当に開かないのかどうかを何度もボタンを押して確認をしてみたが、無理だった。


「もしかしてコレって、攻略したって事なのかな?どうかな?」


「分かりません。この様な事例はわたくしの知識にも似た様な内容がありませんでした。」


 僕はこれまでにメーニャに様々な事を教わって来た。


 そのメーニャが分からないと言うのであれば、僕が解るはずも無く。


「戻ろう、隠れ部屋に。そこでゆっくりくつろいで心を落ち着かせてから検証に入ろうか。」


 今回のこの「魔神教会」の件は余りにも何も分からなさ過ぎた。


 なのでこんな場所でウンウンと唸っているよりも落ち着いて話せる場所でメーニャと話し合いをした方が良いと判断した。


 どうにもここではこれ以上幾ら悩んだ所で答えなど出なさそうだったし。


 と言う訳で戻って来た部屋の中でこの度の経緯をメーニャとの認識の擦り合わせをしつつ話し合った。


 そうして擦り合わせをしていたらふと違和感を感じたので「魔神教会」がどうなっているのか魔力を通して確認してみたら。


「え?消えてる・・・?」


 本当だったらその存在を感じるハズだったのにソレが一切無かった事に僕は驚かされた。

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