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六十八話

 その後は言ってみればメーニャ無双で終始した。


 殴る、蹴る、投げるは当たり前で関節も決めたりして大暴れである。


 突然の乱入者に男共は最初「何だ?」と理解できていない模様だった。


 しかし一人、また一人と悲鳴が上がって倒されて行くと急激に危機感に襲われての抜刀だ。


 だけども襲撃してくる奴が他に居るのかと言った警戒にメーニャへの対応が遅れる始末である。


 襲って来たのは一人しか居ない、そう判断した時にはもうこの場に居た人数の三分の一程を倒された後で。


「いや、メーニャ凄過ぎでしょ。」


 言うなれば「一瞬の出来事」そんな風に表現していいと思う。


「そしてやり過ぎでしょ。」


 メーニャにどうも我慢させ過ぎたらしい。僕は十人程と言ったけれども、明らかにそれ以上の怪我人が出ている様に感じる。


「あ、止め所を逃しそう・・・メーニャ、そこら辺で止まって!」


 僕はハッとなってメーニャへと意思を伝えた。怪我人を出し過ぎだと。


 余りにも一度で多く潰し過ぎれば今後の「暇潰し」と言う予定に影響が出る。


 そう、この町に滞在している間の暇潰しでしかないのだ、この二つの勢力への横槍介入は。


 王都にはまだまだ暫くの間は向かわない。ソレは王都で勇者と鉢合わせない様にする為である。


 国の中心へと向かう途中にある町や村などへの滞在を長く取って時期の調整をする算段である。


 勇者が王都を遠く離れた、その情報が入ったらソレが本当かどうかを慎重に確かめつつ王都へと向かう予定なのだ。


 あくまでも僕は勇者から逃げて生き延びる事を目指しているのである。


 それ以外は全部結構どうでも良い。人族も、魔族の事も。所詮他人事と感じている。


 だから今この様な真似をして隠れ家で一人でお気楽にしているのだ。


(メーニャが一緒に来ていなかったらもっと違った行動をとってたかも?)


 今となってはメーニャが一緒に来てくれてとても感謝している。色々と助かっている部分が大きいから。


「メーニャ、もうそこら辺で。続きは残しておいて後の楽しみに取っておいて、ね?」


『・・・お恥ずかしい所をお見せしてしまいました。帰還します。』


 そんな返事と共にメーニャが無双をピタリと止めて現場を一瞬で去っていく。


 こうして今回の横槍入れる作戦は何だかモヤッとしたモノが残っての終了となった。


 メーニャが戻って来てから今回の感想を聞く。


「どうだろうか?反抗組織の方、何か怪しくない?」


「・・・はい、どうやら只の素人の集まり、などと言ったモノとは違う様子。この後は直ぐにでもそちらを探ってみます。」


「ん~ん~・・・ソレは、良いや調べ無くても。」


「宜しいのですか?」


「だって、ねぇ?僕らは別に、でしょ?」


「・・・はい、そうでしたね。人族の都合など我々には知った事では無いですね。」


 そうなのだ。人族が勝手に争っているその場にこちらの暴力を捻じ込む、やろうとしている事は単純でコレだけなのだ。


 別に反抗組織の裏に誰が居ようとも関係無かった。


 僕は別に陰謀やら策謀を刺し込もうとしていた訳ではない。だから裏側なんて知らなくても別にどっちでもいいのである。


「それよりも勇者の動向の方が気になるし、そっちの情報の収集を少しだけその分気にしてくれた方が良いね。ソレと次のぶつかり合う調整、頼むね。」


「畏まりました。」


 しょっちゅうこんな事は起き無いだろう。だからこっちから調べた情報をどっちにも流して双方の動きを活発化させる。


 そうすればまた近い内に武力抗争になる事だろう。


「次はもっと派手にいきたいね。」

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