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「なぁ、また合宿やらないか?」

「そうだね、人数も増えたし、いいかも!」

「また…とはなんですの?」

 美香の方を見ると、美香と結君は同じ方向に首を傾げていた。二人は居なかったもんな…。でも、意味は流石に分かるよね?何で首を傾げているんだろう?僕も一緒に首を傾げる。

「貴方たちは犬ですか?」

「人に犬とは…失礼ですわね?」

「言われた事に対して首を傾げるのは、言われたことを理解しようとしているからですよ?なんです?犬を馬鹿にしていますか?」

 なんで喧嘩になるのよ…。火花散ってるって、やめよう。うん、今回は別の場所にしてもいいかもなぁ…。どこがいいだろうか?夏じゃないくて…皆が楽しめるのは…?

「冬か?ウィンタースポーツじゃないか?」

「やったこと…ある人?」

 そっと全員に確認する。天使組二人はすっと手を上げる。人間側は…全員手が上がらない。なるほど。これは…どうなんだ?

「でも、うちはやってみたいかな?」

「僕もやってみたいです!」

「そっか、ならいいかもしれないね?」

「へへん、だろ?」

 智一は誇った顔をしている。今回はまぁ…いいでしょう!ウィンタースポーツか…スノーボード、スキー、アイススケート?色々あるけど、スキーとかスノーボードは出来る場所が多いイメージがあるかな。

「スキーとかスノーボードとかかな?」

「そうだな!それが良いと思うんだ」

「結さんが修学旅行には行けないので丁度いいですわね!」

「え…?修学…旅行…?」

 ま、まじか。そんなのあったっけ?あぁ、俺らって学年上がってるんだ。待てよ…後一年もしたら高校卒業なのか?!

「待って…早くない?」

「なんの話をしているか分かりませんけど…早いですわね?」

「それもう伝わってね?心読んでるレベルで伝わってね?」

「高校卒業までもう時間がない事に気づいたんですよ?」

「いや、二人は超能力者か?」

 智一は首を傾げて不思議そうにしている。でもさ、智一もたまに鋭い時あるじゃない?それと一緒だよ。

「班って何人なんだろうね?」

「4人とかじゃないか?」

「男女別?」

「そうだろ?」

「うち…どうしたらいいの…。」

「美香が居るから、大丈夫だよ!」

 ていうか…皆で固まる未来しか見えないな?!なら、心配することもないか。今回の修学旅行は楽しくなる、そんな気がするし。

「ちなみに旅行先ってどこなの?」

「ん?どこだったかな…?」

「古都巡りでしたよね?」

「それ、具体的にどこ…?!」

「さぁ?分かりませんが、何日か行くみたいですよ?」

 そうですか…。何日か行くんですか。なるほどなるほど…。分からん、全然分からん!

「まぁ…いっか。いつ頃行くのかな?」

「来月じゃないですか?」

「は?!噓でしょ?!何も聞いてないんだけど?!」

「だって…ホームルームの回とかないですからね?」

「それ以上は…やめてくれ?!」

「だから当たり前に来ますよ?」

 と言うことは…そろそろ全部決めて、しおりが来て、皆でバスに乗るって事か?!困ったな…今から準備しとかないとか…。

「じゃあ、また今度集ろうか、家に」

「たまり場みたいにして悪いな?」

「そんなこと思ってないだろ?どちらかと言えば…秘密基地とか?」

「ははっ、良く分かってるな!」

 智一は良い笑顔で俺に笑いかける。楽しそうで何よりだ。修学旅行のしおりが配られてから皆で話し合わないと、何も決められないしね!どこに行くか分からないから…。古都なんて山ほどあるよ…。

 時間は十八時を過ぎようとしていた。そろそろ、ルトが帰らないといけない時間だし。結君もどこに住んでいるか分からないしなぁ…。

 皆を駅まで送って、帰り道。何故か結君は俺に着いて来る。あれ…?うちの近所に住んでるのかな?

「結君?こっち方向で大丈夫なの?」

「はい!こっちの方向です!」

「そうなんだ?近いんだね?」

「はい…びっくりしたんですけど…」

 そういってうちのアパートの前で止まって、一階の方に走っていく。待てよ…?まさか…。

「ここが家です!」

「嘘だろ?!まじか?!」

「嘘じゃないですよ!」

「笑夢…知ってた?」

「まぁ…そうですね、はい。」

 そりゃそうだよな…。笑夢に知ってた?と聞く方が間違ってるというか…なんというか。いや、感知できるだけで知ってるわけではないのか。未来が見えるわけじゃないって言ってたし…。

「これって…運命ですね!」

「それはねぇ…男に言うセリフではないかも…ね?」

「そうなんでしょうか?」

 ええ、そうです。勘違いされてしまうよ?特に後ろの笑夢さんとか…。ほら、見てごらん?顔が笑ってないの。

「顔が怖い…ですか?」

「いえ、なんでもないですよ…?」

「へぇ…そうですか。」

 本当に…ごめんなさい!!顔が怖いなんて言ってないんです!!

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